このような時のために

「あなたがもし、このような時に黙っているならば、ほかの所から、助けと救がユダヤ人のために起るでしょう。しかし、あなたとあなたの父の家とは滅びるでしょう。あなたがこの国に迎えられたのは、このような時のためでなかったとだれが知りましょう」。」(‭‭エステル記‬ ‭4:14)

ユダヤ人存亡の危機がやって来た。ハマンという男がモルデカイに腹を立て、モルデカイの民族であるユダヤ民族粛清を企てたからである。

モルデカイは自分が育てた姪であり、王妃となったエステルに命じて答えさせて言った、「あなたは王宮にいるゆえ、すべてのユダヤ人と異なり、難を免れるだろうと思ってはならない。 あなたがもし、このような時に黙っているならば、ほかの所から、助けと救がユダヤ人のために起るでしょう。しかし、あなたとあなたの父の家とは滅びるでしょう。あなたがこの国に迎えられたのは、このような時のためでなかったとだれが知りましょう」。」(エステル記‬ ‭4:13-14‬)

そこでエステルは命じてモルデカイに答えさせた、 「あなたは行ってスサにいるすべてのユダヤ人を集め、わたしのために断食してください。三日のあいだ夜も昼も食い飲みしてはなりません。わたしとわたしの侍女たちも同様に断食しましょう。そしてわたしは法律にそむくことですが王のもとへ行きます。わたしがもし死なねばならないのなら、死にます」。 モルデカイは行って、エステルがすべて自分に命じたとおりに行った。(エステル記‬ ‭4:15-17‬)

ハマンの陰謀は暴かれ、失敗に終わり、ハマンは処刑された。

私たちが危機に瀕した時、私たちは黙っていたら滅びる。まさにアドレナリンがたくさん放出される瞬間だろう。

エステルは命をかけて王のところに行き、ハマンの陰謀を伝え、民族虐殺計画を阻止した。モルデカイを筆頭にユダヤ人全員は断食をして祈った。

私たちは国家や、自分のコミュニティもしくは家族、あるいは個人的な危機に瀕したら、黙り続けるわけにはいかず、命をかけてやるべきことをやり、必死に祈るだろう。私たちには動く時と静まる時をよく見極め、後ろ髪を引かれることなく、しっかり動き、またしっかり静まりたい。

愛する天のお父様、今私たちのやるべきことをやることができますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。