モアブのさばきと回復

「モアブは滅ぼし尽くされて、民でなくなる。主に対して高ぶったからだ。しかし終わりの日に、わたしはモアブを回復させる。──主のことば。」ここまでがモアブへのさばきである。(エレミヤ書 48:42, 47)

モアブはイスラエルの隣国であった。モアブは自分たちの富や力、偶像(ケモシュ神)を頼り、神に対して高慢であったことが裁きの理由とされ、イザヤ15章と16章では、モアブの町々の悲嘆と滅びの預言が、エレミヤ書48章では、モアブに対する詳細な審判と、のちの回復の約束がなされている。

モアブは、アブラハムの甥のロトの子孫であり、イスラエルの親戚関係にある民族。ルツはモアブ人であり、ダビデ王もイエスキリストもモアブ人の血を引いている。

彼らは死海の東側を通る、王の道という古代の幹線道路周辺に住み、幹線道路に沿って要所に堅固な要塞の町を築き、自分たちの領土を守っていた。エレミヤ書では、その堅固な要塞の町を持つモアブを、神は打ち破ると宣言された。それはモアブが自分たちの財宝と戦いの神といわれる偶像ケモシュに頼り、この戦いの神が味方であれば、自分たちは勇士、戦いの剛の者だと自負していたからだ。モアブは、今まで長く外国の侵略を受けることがなく、外国に支配されることがあっても、自分の領土を取り戻してきたという過去もその思いを強めたのだろう。

モアブのさばきは、さばきで終わらず、やがて終わりの日に回復に至ると主は言われた。「しかし終わりの日に、わたしはモアブを回復させる。──主のことば。」

終わりの日はまだ来ていない。主はモアブを回復させる日が来ると言われた。主が約束されたことは実現する。同じように主が私たちに約束されたことが成就すると信じてその時を待ち望みたい。

愛する天のお父様、あなたは真実のお方です。あなたを待ち望みます。主イエスキリストの御名によって、アーメン。