北の果ての国から

「それゆえ、人の子よ、ゴグに預言して言え。主なる神はこう言われる、わが民イスラエルの安らかに住むその日に、あなたは立ちあがり、 北の果のあなたの所から来る。多くの民はあなたと共におり、みな馬に乗り、その軍隊は大きく、その兵士は強い。 あなたはわが民イスラエルに攻めのぼり、雲のように地をおおう。ゴグよ、終りの日にわたしはあなたを、わが国に攻めきたらせ、あなたをとおして、わたしの聖なることを諸国民の目の前にあらわして、彼らにわたしを知らせる。」(エゼキエル書‬ ‭38:14-16‬)

イスラエルの国において土地が回復し、国が復興し、豊かで安全な国になってからの終わりの日に、北の果てのゴグを筆頭とする多くの国々がイスラエルを雲のように攻め上ってくると預言されている。

土地の回復については、19世紀後半シオニズム運動によってその一部が実現し、1948年のイスラエル建国によって国の復興が一部実現した。偶像によってその土地と自分の身を汚しことで、国は破壊され、土地から引き抜かれたイスラエルの民は神の御霊によって新しく生まれるという霊的復興を待っている。イスラエルの人々の中に、確かに主は生きておられると認める人が徐々に出てきているが、まだ主を認められない人々が大勢いるようだ。

ゴグについては北の果ての国とある。地図で確認するとイスラエルから見て北の果てにあるのはロシアである。ゴグは大首長だといい、大首長は英語や七十人訳で「ロシュ(あるいはロシ)」と訳されている。ロシュは、頭という意味があり、また古代の文献によると黒海とカスピ海の北の辺りの地域を指す言葉である。黒海とカスピ海の北の辺りの地域と言えば、まさにロシアである。

終わりの日、つまり未来、さらに言えば近い未来に、北の果てから多くの民がみな馬に乗り、その軍隊は大きく、その兵士は強く、イスラエルに攻めのぼり、雲のように地をおおうと言われる。主はゴグをとおして、主なる神の聖なることを諸国民の目の前にあらわして、彼らに主を知らせるという。

ロシアの動き、イスラエルと関わる動きを見ていくと、聖書で預言されていることにつながる。ロシアのウクライナ侵攻の先に何が起こるのか、私たちは注視する必要がある。

愛する天のお父様、世の終わりについてあなたは預言し、私たちに救いを約束してくださいました。あなたを信頼します。主イエスキリストの御名によって、アーメン。