星の数のように
「そして主は彼を外に連れ出して言われた、「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみなさい」。また彼に言われた、「あなたの子孫はあのようになるでしょう」。 アブラムは主を信じた。主はこれを彼の義と認められた。」(創世記 15:5-6)
アブラムが信じたのは、高齢の自分と妻の間に子どもが与えられ、アブラムの子孫は天の星の数ほどになると仰せられた主の言葉だった。
聖書の登場人物たちは、主の言葉によって信仰を持った。そしてその言葉通りになったのを見て、神をほめたたえ、神は生きておられると証した。マリアもゼカリヤも同じように人間的に考えたら不可能だと思える状況下で信じたのであった。
アブラムにも、ザカリヤにも、マリアにも子どもが与えられるとした上で神を信じなさいと命じられた。果たしてその通りなるかと疑ったザカリヤは信仰の一歩を踏み出すまで口が聞けなくなってしまった。マリアも男性をまだ知らない状況で戸惑いを覚えた。しかしアブラムは即座に信じて神に義と認められたとある。ただ、アブラムの妻サライは、そんなことはあり得ないと思って笑って主の使いに指摘された。多くの人が信仰を持つことに対して足踏みする中、アブラムの迷いなき信仰には驚かされる。
天空いっぱいの星空を見上げて神の言葉を聞くことができたら信じやすいだろうか?神がアブラムを外に連れ出し、天の星の数を数えてみなさいと言われたあたりは、神が自然を用いて私たちが神の言葉を受け取りやすくしてくださっているのかなと感じる。
第二次世界大戦中はナチスの手によって600万人以上のユダヤ人が粛清されてしまったが、今日世界中にユダヤ人は1400万人いると言われている。驚くのは、彼らの影響力と貢献度だ。教育や科学、政治や金融、文化や芸術の世界で活躍している。確かに神の祝福が形となった部分が多くあるが、私たちは頑なにイエスを救い主として受け入れようとしない人々のことを覚えてお祈りしたい。
愛する天のお父様、神の言われた言葉を真っ直ぐに信じることができますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。