シオン
「主はシオンを選び、それをご自分の住まいとして望まれた。「これはとこしえにわたしの安息の場所。ここにわたしは住む。わたしがそれを望んだから。わたしは豊かにシオンの食物を祝福し、その貧しい者をパンで満ち足らせる。その祭司たちに救いをまとわせる。その敬虔な者たちは高らかに喜び歌う。そこにわたしはダビデのために一つの角を生えさせる。わたしに油注がれた者のためにともしびを整える。わたしは彼の敵に恥をまとわせる。しかし彼の上には王冠が光り輝く。」(詩篇 132:13-18)
シオンとはエルサレムにある山の名称だが、エルサレムを指し、また神の都を指す。主なる神はシオンを選ばれたのである。
世界にはあらゆる山がある。世界一高い山はエベレスト、ヨーロッパにはマッターホルン、アフリカにはキリマンジェロ、日本の富士山などは有名だ。しかしシオンの山は、どちらかと言うと丘で、大きな山という感じではない。神が選ばれた山ということで、その名は知られ、シオンと名付けられた人は大勢いる。
私たち人間の目にとって小さな存在、つまらない存在を主は選び偉大なことをされる。ユダヤ人は世界に一千万足らずの人数しかおらす、世界人口の0.2%にしかすぎないが、ノーベル賞受賞者の20%を占め、世界のあらゆる分野に与えたインパクトは非常に大きく、計り知れない。
私たちが肝に銘じるべきことは、神は謙った者、自分自身の力ではなく神を頼る者を選び、偉大なことをされるということだ。神の知恵と力に頼って偉大なことを成し遂げた時、栄光は主のものとなる。主は私たちに豊かに与えてくださる。主を心からほめたたえよう。
愛する天のお父様、あなたは偉大なお方です。私たちを通して偉大なわざを行ってください。主イエスキリストの御名によって、アーメン。