他人と他人のものを尊重する
「ところで、ひとりの若者がナバルの妻アビガイルに言った、「ダビデが荒野から使者をつかわして、主人にあいさつをしたのに、主人はその使者たちをののしられました。 しかし、あの人々はわれわれに大へんよくしてくれて、われわれは少しも害を受けず、またわれわれが野にいた時、彼らと共にいた間は、何ひとつ失ったことはありませんでした。 われわれが羊を飼って彼らと共にいる間、彼らは夜も昼もわれわれのかきとなってくれました。 それで、あなたは今それを知って、自分のすることを考えてください。主人とその一家に災が起きるからです。しかも主人はよこしまな人で、話しかけることもできません」。」(サムエル記上 25:14-17)
私たちのことについて人々はどのように話すだろうか?また私たちは、どのような証を得て生きているだろうか?
ダビデは立ってパランの荒野に下って行った時に、荒野にいるナバルがその羊の毛を切っていることを聞いたので、 十人の若者をつかわし、その若者たちに言った、「カルメルに上って行ってナバルの所へ行き、わたしの名をもって彼にあいさつし、 彼にこう言いなさい、『どうぞあなたに平安があるように。あなたの家に平安があるように。またあなたのすべての持ち物に平安があるように。 わたしはあなたが羊の毛を切っておられることを聞きました。あなたの羊飼たちはわれわれと一緒にいたのですが、われわれは彼らを少しも害しませんでした。また彼らはカルメルにいる間に、何ひとつ失ったことはありません。 あなたの若者たちに聞いてみられるならば、わかります。それゆえ、わたしの若者たちに、あなたの好意を示してください。われわれは祝の日にきたのです。どうぞ、あなたの手もとにあるものを、贈り物として、しもべどもとあなたの子ダビデにください』」。(サムエル記上 25:4-8)
しかしナバルはダビデたちのことを罵り、この要請を拒否した。「ダビデの若者たちは、そこを去り、帰ってきて、彼にこのすべての事を告げた。 そこでダビデは従者たちに言った、「おのおの、つるぎを帯びなさい」。彼らはおのおのつるぎを帯び、ダビデもまたつるぎを帯びた。そしておおよそ四百人がダビデに従って上っていき、二百人は荷物のところにとどまった。」(サムエル記上 25:12-13)
これを聞いた、ある若者がナバルの妻アビガイルに言った、「ダビデが荒野から使者をつかわして、主人にあいさつをしたのに、主人はその使者たちをののしられました。 しかし、あの人々はわれわれに大へんよくしてくれて、われわれは少しも害を受けず、またわれわれが野にいた時、彼らと共にいた間は、何ひとつ失ったことはありませんでした。 」
私たちが日常どのように生活しているかは、とても重要である。いざとなった時、非常事態に陥った時、私たちの普段の歩みが表に出るからだ。
ダビデはナバルたちに対して何も害を与えなかったが、食べ物がなくて困っていた時に、ナバルから好意を得ようとしたのにもかかわらず、ナバルはダビデたちに対して冷たい態度で接し、助けようとしなかった。そこでナバルの妻アビガイルが慌てて、ダビデに好意を示そうとしたのであった。
他人と他人の所有物を尊重することを常に肝に銘じて歩みたい。心に隙を作り、ナバルのような傲慢かつ横柄な態度にならないように気をつけたい。
愛する天のお父様、私たちは持ちつ持たれつの関係にあります。他人と他人のものを尊重することを大切にして歩むことが出来ますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。