主の道を守り、正義と公正を行う

主はこう考えられた。「わたしは、自分がしようとしていることを、アブラハムに隠しておくべきだろうか。アブラハムは必ず、強く大いなる国民となり、地のすべての国民は彼によって祝福される。わたしがアブラハムを選び出したのは、彼がその子どもたちと後の家族に命じて、彼らが主の道を守り、正義と公正を行うようになるためであり、それによって、主がアブラハムについて約束したことを彼の上に成就するためだ。」(創世記 18:17,18,19)

神はアブラハムを選び出した。アブラハムがその子どもたちと後の家族に命じて、彼らが主の道を守り、正義と公正を行うようになるためであった。

アブラハムが100歳、妻サライが90歳の時に生まれた子どもで、母親の存在に隠れ、守られて比較的良い子に育ったようだが、妻と次男ヤコブに騙される面を持っていた。アブラハムはイサクに主の道を守り、正義と公正を行うように教えた。

イサクは自分の子たちである、エサウやヤコブにも主の道を守り、正義と公正を行うように教えたであろう。

次男ヤコブが家督を受け継ぎ、イスラエルとなる。70名の家族はエジプトで生活を始め、強く大いなる民となる。主の道を守り、正義と公正を行うイスラエルの民と、自分たちの道を歩むエジプトや他の民は、当然相容れないため、迫害の的となってゆく。

しかしアブラハムは必ず強く大いなる国民となると神が言われた通りになった。地のすべての国民はアブラハムの曽孫であるヨセフによって祝福される。世界規模の飢餓を救ったのが大臣として重用されたヨセフの存在があったからだ。ヨセフもまた主の道を守り、正義と公正を行おうとして生きた。

私たちは主の道を守り、正義と公正を行うことで、主が私たちに約束された「強く大いなる国民となり、地のすべての国民は彼によって祝福される」という言葉が成就する。アブラハムの子孫を通して世界中に与えられた最大の祝福は、ユダヤ資本や今日のハイテク産業のリーダーたちではなく、人類の救い主イエスキリストである。

イエスにより私たちは永遠のいのちを頂く約束を得た。主の道を守り、正義と公正を行うことは、強く大いなる国民となり、地のすべての国民が祝福されるための手段ではない。

主の道を守り、正義と公正を行うことは神の恵みと憐れみの中で、聖霊の助けによってなされることだ。主の道を守り、正義と公正を行うことができるように祈りたい。

愛する天のお父様、あなたの道を守り、正義と公正を行うことができますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。