謙りなさい

「何事も党派心や虚栄からするのでなく、へりくだった心をもって互に人を自分よりすぐれた者としなさい。 おのおの、自分のことばかりでなく、他人のことも考えなさい。」(‭‭ピリピ人への手紙‬ ‭2‬:‭3‬-‭4‬)

謙ること、謙遜は確かに美徳だが、見せかけの謙遜ではなく、実際に謙遜であること、外見ではなく内面の謙遜さを持つようにとパウロは勧めた。

具体的には、何事も党派心や虚栄からするのではなく、互いに人を自分よりすぐれた者とし、自分のことばかりでなく、他人のことも考えることだ。

このような謙遜さを兼ね備えている模範はどうしたら見つけることができるのか?それはイエス・キリストである。

人物と言ったが、神でもあるのがキリストである。人間は神になることは決してできないが、神は人になることができる。キリストは神のかたちであられたが、神と等しくあることを固守すべき事とは思わなかった。 かえって自分を無にして僕のかたちを取り、人間の姿になられたのである。神の御子キリストが神でありつつも、時々神業をなす程度で、人間として来られ、人間として生活したこと自体が謙遜の極みである。

ではキリストはなぜ人間として生まれたのか？それはキリストご自身が十字架の贖いとなり、私たちの罪の身代わりとなるために人としてお生まれになられた。

神はイエスキリストを救い主として心に受け入れる者を罪の滅びから救い、神の子どもとし、栄光のからだを与え、天の御国に入ることができるようにされた。

この偉大な目的、使命のために、キリストはその有様を人と異ならずして、自らを低くして、死に至るまで、しかも十字架の死に至るまで従順であられた‭‭(ピリピ人への手紙‬ ‭2‬:‭6‬-‭8‬)のである。

神が私たちを愛しておられ、私たちのために最高の贈り物がイエスキリストである。神が謙遜になり人となって生まれ、私たちのために命をささげてくださった。だから、イエスキリストを信じる者は誰でも救われる。

愛する天のお父様、あなたの救いを感謝します。私たちも謙遜になり、人々の救いのために仕えることが出来ますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。