貧しい人たちのこと

「ただ、私たちが貧しい人たちのことを心に留めるようにとのことでしたが、そのことなら私も大いに努めてきました。」(ガラテヤ人への手紙 2:10)

使徒パウロは、「ペテロが割礼を受けている者への福音を委ねられているように、私は割礼を受けていない者への福音を委ねられている」(ガラテヤ人への手紙 2:7)

パウロが「福音を委ねられている」と自負する最大の根拠は神から召命を受けていることである。「ペテロに働きかけて、割礼を受けている者への使徒とされた方が、私にも働きかけて、異邦人への使徒としてくださったからでした」(ガラテヤ人への手紙 2:8)と述べている。

そして使徒たちもパウロに与えられた働きを理解しているようだった。「私に与えられたこの恵みを認め、柱として重んじられているヤコブとケファとヨハネが、私とバルナバに、交わりのしるしとして右手を差し出しました。それは、私たちが異邦人のところに行き、彼らが割礼を受けている人々のところに行くためでした。」(ガラテヤ人への手紙 2:9)

異邦人たちにイエスキリストの福音を宣べ伝える中でパウロが心に留めたのは貧しい人たちのことであった。

経済的な力の無い人たち、いわば社会的な力を持たない人たちのことを心に留めるのは神の御心である。神を必要としない人たちではなく、神の助けを必要としている人たちに主は良い知らせを持って届きたいと願っておられる。

私たちも主を必要としている人たちに良い知らせ、イエスキリストの福音を宣べ伝えよう。

愛する天のお父様、あなたは貧しい人たち、あなたの助けを必要としている人たちを顧みてくださり、救ってくださいます。感謝します。主イエスキリストの御名によって、アーメン。