方向転換
「わたしはまたレビびとに命じて、その身を清めさせ、来て門を守らせて、安息日を聖別した。わが神よ、わたしのためにまた、このことを覚え、あなたの大いなるいつくしみをもって、わたしをあわれんでください。」(ネヘミヤ記 13:22)
ネヘミヤはイスラエルの民が主から方向づけを受けて歩んでいたのに、いつの間にか主に対して不従順となり、方向停滞状態に陥ったため、新たに方向転換するために、あらゆる問題や課題を見つけ出し対処している。この章では、ネヘミヤがイスラエルを正しい道へ導くためにリーダーシップを発揮している。
先ずモーセの書を読んで民に聞かせる集会の中にアンモンびと、モアブびとは入ってはならないと律法の書にしるされているので彼らをことごとくイスラエルから分け離した。それはパンと水をもってイスラエルの人々を迎えず、かえってこれをのろわせるためにバラムを雇ったからである。(ネヘミヤ記 13:1-3)
また、神の宮のへやをつかさどっていた祭司エリアシブは、トビヤと縁組し、トビヤのために大きなへやを備えた。しかしそのへやはもと、素祭の物、乳香、器物および規定によってレビびと、歌うたう者および門を守る者たちに与える穀物、ぶどう酒、油の十分の一、ならびに祭司のためのささげ物を置いた所であったので、ネヘミヤは非常に怒り、トビヤの家の器物をことごとくそのへやから投げだし、 命じて、すべてのへやを清めさせ、そして神の宮の器物および素祭、乳香などを再びそこに携え入れた。(ネヘミヤ記 13:4-5, 7-9)
そして、ネヘミヤはレビびとがその受くべき分を与えられていなかったためにその務をなすレビびとおよび歌うたう者たちは、おのおの自分の畑に逃げ帰ったことを知った。それでネヘミヤはつかさたちを責めて言った、「なぜ神の宮を捨てさせたのか」。そしてレビびとを招き集めて、その持ち場に復帰させた。 そこでユダの人々は皆、穀物、ぶどう酒、油の十分の一を倉に携えてきた。 ネヘミヤは祭司シレミヤ、学者ザドクおよびレビびとペダヤを倉のつかさとし、またマッタニヤの子ザックルの子ハナンをその助手として倉をつかさどらせた。彼らは忠実な者と思われたからである。彼らの任務は兄弟たちに分配する事であった。」(ネヘミヤ記 13:10-13)
このようにネヘミヤは様々な問題を見つけると、問題を放置せず、律法の書に従って即座に解決に当たった。
リーダーシップに必要な要素の一つは、問題を解決する力ではなかろうか?リーダー1人でやるには体が幾つあっても足りない。支えるチームの存在が重要になってくる。
私たちも問題を解決する人になろうではないか!
愛する天のお父様、私たちの人生には様々な問題が起こります。どうか私たちが問題を蔑ろにするのではなく、解決する者となりますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。