怒りを抑える

「怒りをおそくする者は大いなる悟りがあり、気の短い者は愚かさをあらわす。」(‭‭箴言‬ ‭14‬:‭29‬)

怒りは私たちが持つ感情の一つだ。喜びや悲しみも、そうであるように怒りも激しさがある。怒りを間違えて使うと、とんでもない結果を招くことになる。

怒りの感情に対して私たちができることの一つは、「怒りをおそくする」ことだ。どうやって?

これは訓練の賜物に違いない。1970年代にアメリカでアンガーマネジメントという感情制御のノウハウで知られるようになった。人間が怒りを覚えるとき、脳内では興奮物質のアドレナリンが激しく分泌され、そのことにより興奮してしまい、冷静ではいられなくなるという。このアドレナリン分泌のピークは、怒りを発してから6秒後と言われているため、この6秒間をやり過ごしてしまえば、その後は徐々に冷静さを取り戻すらしい。

具体的には「他のことに意識を向けること」がある。心の中で6秒カウントすることで意識を自然とそちらに向けられる。また「朝からの行動を順番に思い出してみる」「目に見えているものの名前(例:時計、本棚、パソコン)をひとつずつ心の中で読み上げる」、また「その場を離れる」(化粧室に行く、コンビニに行く、電話だと言って席を外す等)なども有効らしい。すぐに離れることができない状況では、イメージの中で距離を取る、イヤホンやスマホの動画をうまく使う、他者と話す、電話をする、深呼吸をするなども勧められている。

どんなメソッドが上手くいくのかは、人それぞれだが、私たちは怒りを直ぐに爆発させ、後悔することの無いようにしたいものだ。

普段から怒りを抑える訓練を積み、主の助けを得て忍耐力を養いたい。

愛する天のお父様、怒りやすい私の心をあなたは長年訓練してくださっています。どうか心に余裕を得て生活することができますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。