主よ私を助けるために立ち上がってください

「主よ、わたしと争う者とあらそい、 わたしと戦う者と戦ってください。」(‭‭詩篇‬ ‭35‬:‭1)

ダビデは敵から苦しみの中にいた。「主よ、わたしと争う者とあらそい、 わたしと戦う者と戦ってください。 盾と大盾とを執って、 わたしを助けるために立ちあがってください。 やりと投げやりとを抜いて、 わたしに追い迫る者に立ちむかい、 『わたしはおまえの救である』と、 わたしに言ってください。」

ダビデは敵からの攻撃に悩まされ、相当弱められていたに違いない。ダビデは自分の敵の前で神の救いを誰にもわかる方法で得たかった。ダビデの祈りは続く。

「どうか、わたしの命を求める者を はずかしめ、いやしめ、 わたしにむかって悪をたくらむ者を退け、 あわてふためかせてください。 彼らを風の前のもみがらのようにし、 主の使に彼らを追いやらせてください。 彼らの道を暗く、なめらかにし、 主の使に彼らを追い行かせてください。 彼らはゆえなくわたしのために網を隠し、 ゆえなくわたしのために穴を掘ったからです。 不意に滅びを彼らに臨ませ、 みずから隠した網にとらえられ、 彼らを滅びに陥らせてください。 そのときわが魂は主によって喜び、 その救をもって楽しむでしょう。 わたしの骨はことごとく言うでしょう、 「主よ、だれかあなたにたぐうべき者がありましょう。 あなたは弱い者を強い者から助け出し、 弱い者と貧しい者を、 かすめ奪う者から助け出される方です」と。 

ダビデの敵を排除してもらいたいという気持ちも強い。

ダビデは続いて言った。『悪意のある証人が起って、 わたしの知らない事をわたしに尋ねる。 彼らは悪をもってわたしの善に報い、 わが魂を寄るべなき者とした。 しかし、わたしは彼らが病んだとき、 荒布をまとい、断食してわが身を苦しめた。 わたしは胸にこうべをたれて祈った、 ちょうど、わが友、わが兄弟のために 悲しんだかのように。 わたしは母をいたむ者のように 悲しみうなだれて歩きまわった。 しかし彼らはわたしのつまずくとき、喜びつどい、 ともに集まってわたしを責めた。 わたしの知らない他国の者は わたしをののしってやめなかった。 彼らはますます、けがす言葉をもってあざけり、 わたしにむかって歯をかみならした。」

敵がダビデを傷めつける様子がよくわかる。

「主よ、いつまであなたはながめておられますか、 わたしを彼らの破壊から、 わたしのいのちを若きししから救い出してください。 わたしは大いなるつどいの中で、あなたに感謝し、 多くの民の中で、あなたをほめたたえるでしょう。 偽ってわたしの敵となった者どもの わたしについて喜ぶことを許さないでください。 ゆえなく、わたしを憎む者どもの たがいに目くばせすることを許さないでください。 彼らは平和を語らず、 国のうちに穏やかに住む者にむかって 欺きの言葉をたくらむからです。 彼らはわたしにむかって口をあけひろげ、 「あはぁ、あはぁ、われらの目はそれを見た」と 言います。 」

ダビデの祈りの切実さは強まる。

「主よ、あなたはこれを見られました。 もださないでください。 主よ、わたしに遠ざからないでください。 わが神、わが主よ、 わがさばきのため、わが訴えのために奮いたち、 目をさましてください。 わが神、主よ、 あなたの義にしたがってわたしをさばき、 わたしの事について彼らを喜ばせないでください。 彼らにその心のうちで、 「あはぁ、われらの願ったことが達せられた」と 言わせないでください。 また彼らに「われらは彼を滅ぼしつくした」と 言わせないでください。 わたしの災を喜ぶ者どもを ともに恥じ、あわてふためかせてください。 わたしにむかって誇りたかぶる者どもに 恥と、はずかしめとを着せてください。 わたしの義を喜ぶ者をば 喜びの声をあげて喜ばせ、 「そのしもべの幸福を喜ばれる主は大いなるかな」と つねに言わせてください。 わたしの舌はひねもすあなたの義と、 あなたの誉とを語るでしょう。」」(‭‭詩篇‬ ‭35‬:‭1‬-‭28‬)

ダビデが神に必死に祈ったように、私も主に祈りたい。

愛する天のお父様、わたしと争う者とあらそい、 わたしと戦う者と戦ってください。 盾と大盾とを執って、 わたしを助けるために立ちあがってください。 やりと投げやりとを抜いて、 わたしに追い迫る者に立ちむかい、 『わたしはおまえの救である』と、 わたしに言ってください。主イエスキリストの御名によって、アーメン。