主が祝福するものを祝福する

「バラムはイスラエルを祝福することが主の心にかなうのを見たので、今度はいつものように行って魔術を求めることをせず、顔を荒野にむけ、 」(民数記‬ ‭24‬:‭1‬‬)

占い師バラムはモアブの王バラクにイスラエルを呪うために呼ばれた。

バラムはバラクの家来たちに答えた、「たといバラクがその家に満ちるほどの金銀をわたしに与えようとも、事の大小を問わず、わたしの神、主の言葉を越えては何もすることができません。 」バラムは同じようにバラクに言った、「ごらんなさい。わたしはあなたのところにきています。しかし、今、何事かをみずから言うことができましょうか。わたしはただ神がわたしの口に授けられることを述べなければなりません」。」(‭‭民数記‬ ‭22‬:‭18‬, ‭38‬)

バラムがバラクのところに行く時、「ろばは主の使が、手に抜き身のつるぎをもって、道に立ちふさがっているのを見、道をそれて畑にはいったので、バラムは、ろばを打って道に返そうとした。 しかるに主の使はまたぶどう畑の間の狭い道に立ちふさがっていた。道の両側には石がきがあった。 ろばは主の使を見て、石がきにすり寄り、バラムの足を石がきに押しつけたので、バラムは、また、ろばを打った。 主の使はまた先に進んで、狭い所に立ちふさがっていた。そこは右にも左にも、曲る道がなかったので、 ろばは主の使を見てバラムの下に伏した。そこでバラムは怒りを発し、つえでろばを打った。 

すると、主がろばの口を開かれたので、ろばはバラムにむかって言った、「わたしがあなたに何をしたというのですか。あなたは三度もわたしを打ったのです」。 バラムは、ろばに言った、「お前がわたしを侮ったからだ。わたしの手につるぎがあれば、いま、お前を殺してしまうのだが」。 

このとき主がバラムの目を開かれたので、彼は主の使が手に抜き身のつるぎをもって、道に立ちふさがっているのを見て、頭を垂れてひれ伏した。 主の使は彼に言った、「なぜあなたは三度もろばを打ったのか。あなたが誤って道を行くので、わたしはあなたを妨げようとして出てきたのだ。 ろばはわたしを見て三度も身を巡らしてわたしを避けた。もし、ろばが身を巡らしてわたしを避けなかったなら、わたしはきっと今あなたを殺して、ろばを生かしておいたであろう」。

 バラムは主の使に言った、「わたしは罪を犯しました。あなたがわたしをとどめようとして、道に立ちふさがっておられるのを、わたしは知りませんでした。それで今、もし、お気に召さないのであれば、わたしは帰りましょう」。」(‭‭民数記‬ ‭22‬:‭23‬-‭29‬, ‭31‬-‭34‬)

主の使はバラムに言った、「この人々と一緒に行きなさい。ただし、わたしが告げることのみを述べなければならない」。こうしてバラムはバラクのつかさたちと一緒に行った。」(‭‭民数記‬ ‭22‬:‭35‬)

バラムはイスラエルを祝福することが主の心にかなうのを見たので、今度はいつものように行って魔術を求めることをせず、顔を荒野にむけ、 目を上げて、イスラエルがそれぞれ部族にしたがって宿営しているのを見た。

その時、神の霊が臨んだので、 彼はこの託宣を述べた。 

「ベオルの子バラムの言葉、 目を閉じた人の言葉、 神の言葉を聞く者、 全能者の幻を見る者、 倒れ伏して、目の開かれた者の言葉。 ヤコブよ、あなたの天幕は麗しい、 イスラエルよ、あなたのすまいは、麗しい。」(‭‭民数記‬ ‭24‬:‭1‬-‭5)  そしてバラムは言った。「わたしは彼を見る、しかし今ではない。 わたしは彼を望み見る、しかし近くではない。 ヤコブから一つの星が出、 イスラエルから一本のつえが起り、 モアブのこめかみと、 セツのすべての子らの脳天を撃つであろう。 」

こうしてバラムは立ち上がって、自分のところへ帰っていった。バラクもまた立ち去った。(‭‭民数記‬ ‭24‬:‭12‬, ‭17‬-‭18, ‭25‬)

モアブの王バラクはイスラエルを呪いたかったが、主の使が手に抜き身のつるぎをもって道に立ちふさがっているのを見たバラムは、主に命じられたとおり、イスラエルを祝福することしかできなかった。

神が祝福されるものを私たちも祝福することが大切だ。私たちの好みや感情で決めるものではない。主が祝福されるものを祝福する者となりたい。

愛する天のお父様、あなたが祝福するものを祝福する者となりますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。