全ての人生の嵐はあなたを破壊するものではない
聖句:
“パウロは、まる二年間、自費で借りた家に住み、訪ねて来る人たちをみな迎えて、
少しもはばかることなく、また妨げられることもなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えた。”
使徒の働き 28章30~31節
観察:
船が難破したり、酷い虐待を経験しても、パウロのミッションに対する熱意は衰えることはありませんでした。 パウロはローマに向かい、カイザルの前に立つという非常に長く困難な試練を受けることになりました。 パウロは、カエザルの前に立つという計画をやめることもできましたが、どんな問題があっても、どんな困難があっても、その計画を続ける決意を固めていました。 パウロの福音のメッセージへのコミットメントは皇帝の宮殿にまで届きます。そして、自分の証を周りの人々に伝えるため、あらゆる機会を利用していました。
弁明のためにエルサレムを出て以来、パウロは何度も不当な扱いを受け、命を狙われ、船が難破して、ついにはマルタ等に上陸しました。 そこで彼は再び毒蛇に噛まれる体験をしました。 それを見た島の人たちは、パウロがとんでもない罪を犯した犯罪者ではないかと疑ってかかります。 パウロは、マルタ島で丸二年間滞在しました。 パウロのような試練に直面したとしたら、人は信仰を捨ててしまうことでしょう。 それは、パウロにとっては、カエザルに会う前に刑期を終えたようなものです。 なぜ、人はこれほどまでに耐えながら、キリストへの揺るがない信仰を失わずにいることができるのでしょうか。
私は、パウロの苦しみに満ちた経験から、このような長く終わりの見えない人生の旅において、耐えることの秘訣を学びました。船が難破した経験をする前、船の上の誰もが恐れおののき、船を捨てようとしていました。 パウロは彼らに警告し、無謀なまねをしないようにと言いました。 パウロは彼らに向かって、「大丈夫、船が水に浸かっても大丈夫」と皆を励ましました。 船上でみんながパニックになり、解決策を探している中で、パウロがただ一人、理性を示していました。
パウロの驚異的な強靭さと忍耐力の二つの源になっていたことは、第一に、神様がいつも彼とともにおられたということです。パウロはこう言いました。「元気を出しなさい。船は沈みますが、だれも死にはしません。ゆうべ、天使がそばに立ち、こう知らせてくれたのです。 『恐れることはない。パウロ。あなたはまちがいなく、カイザルの前で裁判を受けるのです。そればかりか、神はあなたの願いを聞き届け、同船の人たち全員のいのちも救ってくださいます。』さあ、元気を出して。私は神を信じています。神様がおっしゃることにうそはありません。」パウロは、どんな状況においても、常に神様の存在を認めています。 パウロは状況を恐れるのではなく、勇気をもって神様の声と導きに従いました。
そして、第二に、彼は神様から自分の旅の目的とそのゴールを教えられました。神様はパウロがカエザルに上告することの意味を再確認させられました。神様が私たちの人生の旅の中におられるとき、私たちがどんな嵐の中を航海しても、神様の目的とゴールは変わりません。どんな嵐でも、聖霊が私たちに意図されたことを果たすことを妨げることはできません。 私たちの目的とゴールが明確でない場合、私たちが直面するすべての嵐によって、私たちの人生の航海で自分の乗っている船は座礁し難破してしまうでしょう。
適用:
私の人生の旅はパウロの旅には到底及びません。しかし、私は今日、パウロに忍耐と耐性を学びました。 すべての嵐が破壊のためにあるのではなく、問題に立ち向かう決意を固めるためにあることを、私はパウロから学びました。 ある嵐は矯正のためにあり、ある嵐は人を強めるためにあるのです。 私はこれからも、人生の嵐を通して神様の目的を理解し、信仰の忍耐を学んでいきたいと思います。
祈り:
主よ、人生の嵐は、しばしばあなたの目的を意図して起こることを思い起こさせてくださり感謝します。 私が人生で目にする困難の中に、あなたの目的と目標を見ることができるように助けてください。 忍耐強く、耐える方法を教えてください。 私の周りの状況があなたをはっきりと見ることを妨げようとしていても、あなたの目的をはっきりと見ることができるように助けてください。 この人生の旅を通して、あなたの聖霊が私を導き続けてくださいますように。 私は日々あなたが必要です。