回復

「主はこう言われる、バビロンで七十年が満ちるならば、わたしはあなたがたを顧み、わたしの約束を果し、あなたがたをこの所に導き帰る。 主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである。 その時、あなたがたはわたしに呼ばわり、来て、わたしに祈る。わたしはあなたがたの祈を聞く。 あなたがたはわたしを尋ね求めて、わたしに会う。もしあなたがたが一心にわたしを尋ね求めるならば、 わたしはあなたがたに会うと主は言われる。わたしはあなたがたの繁栄を回復し、あなたがたを万国から、すべてわたしがあなたがたを追いやった所から集め、かつ、わたしがあなたがたを捕われ離れさせたそのもとの所に、あなたがたを導き帰ろうと主は言われる。」(‭‭エレミヤ書‬ ‭29:10-14‬)

イスラエルの民が偶像礼拝をし、神に従わなかったため、神はイスラエルの民を70年間バビロンに捕囚とされた。イスラエルの民はバビロンに捕らえ移されるが、その七十年後にはイスラエルの地に戻ってくると言われた。

赤ちゃんだったら、70歳になってしまうという時間の長さは決して短いものではないが、捕囚期間、イスラエルの民が神との関係を見直し、神に祈り、一心に主を尋ね求めるならば、神は彼らの祈りを聞いてくださり、バビロンからイスラエルに戻り、繁栄を回復させてくださるという約束である。歴史的に見ると、確かにバビロン捕囚後にエルサレムの街は再建され、繁栄を取り戻した。

70年間の捕囚は、イスラエルの民にとって、彼らをプライドを大きく損なう、恥となるような悲しい出来事だった。彼らは自分たちの家も土地も仕事もわれ、外国に捕虜として連れて行かれた。私たちはこのような出来事が起こると、「ああ、災いだ!」「もう最悪だ!」と嘆くであろう。

しかし主は必ず私たちへの約束を果たされる。私たちに平安と将来と希望を与えてくださる。主は私たちに心から仕えること、約束を信じ、期待すること、神の真実さを喜び、感謝することを願っておられる。私たちにできることは神を信じ、祈ることくらいだ。

愛する天のお父様、あなたは私たちのために立てておられる計画をよく知っておられます。あなたは私たちに平安と将来と希望を与えてくださいます。あなたを信頼します。主イエスキリストの御名によって、アーメン。

Painting: Jacques Joseph Tissot, The Flight of the Prisoners, Jewish Museum, New York.

アート作品のようです