罪の代価

「油注がれた祭司が罪に陥って、民が責めを覚える場合には、その祭司は自分が陥った罪のために、傷のない若い雄牛を罪のきよめのささげ物として主に献げる。」(レビ記 4:3)

モーセの律法では、油注がれた祭司が罪に陥り、それが民全体にとって明らかになり、民が責めを覚える場合は、その祭司は傷のない若い雄牛を罪のきよめのささげ物として主に献げるように命じられていた。

油注がれた祭司の罪は、いわゆる社会的指導者、霊的指導者である。ということは責任も大きいため、傷のない若い雄牛一頭という高額な贖いの代価が要求された。族長の罪の場合は雄やぎを、一般的な人々の場合は雌やぎが代価であったことに比べると、かなり大きいものだったことがわかる。

油注がれた祭司も人間であり、罪の性質を持って生きている。民全体にとって明らかになり、民が責めを覚えたり、あるいは自分で罪の意識があった場合は、一年に数頭、一生に数十から数百頭の傷のない若い雄牛を用意し、ささげなければならなかった可能性が出てくる。罪の代価は決して小さくはないのだ。

日本では、乳生産を前提とした乳牛個体の価格は、月齢、酪農業界の情勢によって変動するらしいが、2022年11月末現在、乳牛の価格でいうと妊娠している牛(初妊牛:生後約18~24カ月齢)は50万円くらい、育成牛(妊娠前:生後6~18カ月)は20万円くらい、経産牛は30万円くらいで取引されている。また、乳生産を終了した廃用牛(淘汰牛)は14万円くらい、雄の子牛は6万円くらいだという。肉牛でいうなら、黒毛和種(和牛)は、その美しい大理石模様の肉質と希少性が高く、肥育牛(お肉になるまで育てている牛)の相場は150万円以上で、ブランド和牛では300万円~400万円にも達することもあるとのこと。一頭の牛の重さは700kgから1,000kg程度であり、その内訳はお肉として利用可能な部位は約300kg程度らしい。

油注がれた祭司がこのような調子で一年に数頭を罪の代価としてささげていたら、経済的に破綻しかねない。

私は主に仕えると献身した者として責任の重大さを思い、イエスキリストの十字架の贖いの代価を覚えて、主に心から感謝して歩みたい。

愛する天のお父様、あなたの御名をほめたたえます。御子イエスキリストが私たちのために支払ってくださった代価は果てしなく絶大です。私の罪を贖い、赦し、きよめ、神の子どもとしてくださったことを感謝します。主イエスキリストの御名によって、アーメン。