熱心な祈り
こうしてペテロは牢に閉じ込められていたが、教会は彼のために、熱心な祈りを神にささげていた。(使徒の働き 12:5)
ペテロが獄中にいた時、教会は彼のために、熱心な祈りを神にささげていた。それは、「そのころ、ヘロデ王は、教会の中のある人たちを苦しめようとしてその手を伸ばし、ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺し…それがユダヤ人に喜ばれたのを見て、さらにペテロも捕らえにかかった」(使徒の働き 12:1-3)からである。
ヘロデが彼を引き出そうとしていた日の前夜、ペテロは二本の鎖につながれて、二人の兵士の間で眠っていた。戸口では番兵たちが牢を監視していた。
すると見よ。主の使いがそばに立ち、牢の中を光が照らした。御使いはペテロの脇腹を突いて彼を起こし、「急いで立ち上がりなさい」と言った。すると、鎖が彼の手から外れ落ちた。御使いは彼に言った。「帯を締めて、履き物をはきなさい。」ペテロがそのとおりにすると、御使いはまた言った。「上着を着て、私について来なさい。」
そこでペテロは外に出て、御使いについて行った。彼には御使いがしていることが現実とは思えず、幻を見ているのだと思っていた。彼らが、第一、第二の衛所を通り、町に通じる鉄の門まで来ると、門がひとりでに開いた。彼らは外に出て、一つの通りを進んで行った。すると、すぐに御使いは彼から離れた。
そのとき、ペテロは我に返って言った。「今、本当のことが分かった。主が御使いを遣わして、ヘロデの手から、またユダヤの民のすべてのもくろみから、私を救い出してくださったのだ。」(使徒の働き 12:8-11)
ペテロは不思議な方法で監獄から脱出できた。正規な手続きを踏んだわけではなく、神が直接救出したのである。
私たちの祈りを神は聞いて不思議なことをされる。当然私たちが祈っても祈らなくても、神が望むのなら、神は不思議な方法で、どんなところからでも救うことができるのである。
救うのは神であるが、祈るのは私たちの務めである。ならば私たちは熱心に祈りたい。
愛する天のお父様、あなたは救い主です。あなたはどんな状況からでも私たちを助けることができます。感謝します。主イエスキリストの御名によって、アーメン。