アブラハムの子

「しかし、ザアカイは立ち上がり、主に言った。「主よ、ご覧ください。私は財産の半分を貧しい人たちに施します。だれかから脅し取った物があれば、四倍にして返します。」イエスは彼に言われた。「今日、救いがこの家に来ました。この人もアブラハムの子なのですから。人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。」(ルカの福音書 19:8-10)

アブラハムの子とは、真のユダヤ人のこと、つまり信仰を持って生きる人々のことを指す。

アブラハムの子についてパウロはこのように説明した。「そのようなわけで、すべては信仰によるのです。それは、事が恵みによるようになるためです。こうして、約束がすべての子孫に、すなわち、律法を持つ人々だけでなく、アブラハムの信仰に倣う人々にも保証されるのです。アブラハムは、私たちすべての者の父です。」(ローマ人への手紙 4:16) アブラハムの子とはアブラハムの信仰に倣う人々のことである。

さてザアカイは取税人で、同胞のユダヤ人たちからお金を巻き上げ、ローマに納めて余剰分を自分のものとしていた。だから取税人ザアカイは主イエスにこう言ったのである。「主よ、ご覧ください。私は財産の半分を貧しい人たちに施します。だれかから脅し取った物があれば、四倍にして返します。」

アブラハムの子は信仰によって生きる者たちである。信仰によって生きるとは、目に見えるものに頼るのを止め、目に見えない神を信頼して歩むことである。ザアカイはお金をたくさん持つことで安心して生きていたが、お金を貧しい人々に分け与え、神を信頼して生きると言う信仰に、イエスは驚嘆して、「今日、救いがこの家に来ました。この人もアブラハムの子なのですから。」と言われた。

人の子であり、また神の御子であるイエスは、失われた者を捜して救うために来られた。主を信頼して歩みたい。

愛する天のお父様、御子イエスは私たちの罪を赦すために十字架の上で身代わりとなって罰を受け、死んでくださいました。あなたの愛をありがとうございます。救われた者としてあなたを信じて歩みます。主イエスキリストの御名によって、アーメン。