私たちを欺く心の高ぶり

「見よ、わたしはあなたを国々のうちで 小さい者とする。 あなたはひどく卑しめられる。 岩のはざまにおり、高い所に住む者よ、 あなたの心の高ぶりは、あなたを欺いた。 あなたは心のうちに言う、 「だれがわたしを地に引き下らせる事ができるか」。 たといあなたは、わしのように高くあがり、 星の間に巣を設けても、 わたしはそこからあなたを引きおろすと主は言われる。」(オバデヤ書 1:2-4)

これは預言者オバデヤに与えられたエドムに対する託宣である。「エドムの地」はイサクの子エサウが住んだ「セイルの地」「セイル山」とも呼ばれている地。この地には、アカバ湾からシリヤ・メソポタミアに通じる王の道があり、エジプトとアラビアを結ぶ交通の要路があり、農耕、通商、貿易による巨額の収益を得ていた土地だと言う。

かつてエサウの子孫エドムは経済的に力を得て豊かな国だったのだが、彼らは心高ぶって傲慢にも「だれがわたしを地に引き下らせる事ができるか」と心のうちに言った。この思いに対して、主は「たといあなたは、わしのように高くあがり、 星の間に巣を設けても、 わたしはそこからあなたを引きおろす」と主は言われ、エドムを国々のうちで小さい者とされた。エドムはひどく卑しめられたのであった。

私たちは心が高ぶることに気をつけなければならない。心の高ぶりは私たちを欺くからだ。自分を高くする者は低くされるからである。もし私たちが傲慢にも私は引き下がらないと言うなら、主は「あなたを引きおろす」と言われるからだ。

主の前に謙ろう。

愛する天のお父様、あなたは偉大な神です。あなたの恵みにより、私たちは今置かれている場所にいます。あなたは私たちを高くし、また低くされます。あなたの前に、また人々の前に低く謙遜に歩みます。主イエスキリストの御名によって、アーメン。