計画の引継ぎ
「こうしてダビデは神殿の廊およびその家、その倉、その上の室、その内の室、贖罪所の室などの計画をその子ソロモンに授け、 またその心にあったすべてのもの、すなわち主の宮の庭、周囲のすべての室、神の家の倉、ささげ物の倉などの計画を授け、 また祭司およびレビびとの組と、主の宮のもろもろの務の仕事と、主の宮のもろもろの勤めの器物について授け、 またもろもろの勤めに用いるすべての金の器を造る金の目方、およびもろもろの勤めに用いる銀の器の目方を定めた。」(歴代誌上 28:11-14)
私たちはいろいろ計画を立てるかもしれないが、必ずしも私たちが計画を実施する訳ではない。
ダビデは神殿を建設する計画を立てたが、主なる神はそれを許さず、ダビデの子ソロモンが引き継ぐことになった。以下聖書からの引用である。「そしてダビデ王はその足で立ち上がって言った、「わが兄弟たち、わが民よ、わたしに聞きなさい。わたしは主の契約の箱のため、われわれの神の足台のために安住の家を建てようとの志をもち、すでにこれを建てる準備をした。 しかし神はわたしに言われた、『おまえはわが名のために家を建ててはならない。おまえは軍人であって、多くの血を流したからである』と。 そして主はわたしに多くの子を賜わり、そのすべての子らのうちからわが子ソロモンを選び、これを主の国の位にすわらせて、イスラエルを治めさせようとせられた。」(歴代誌上 28:2-3, 5)
ダビデは神殿建設のために綿密な計画を立て、細かい部分に至るまで準備した。そのソロモンの神殿と呼ばれ、自分の志が叶わぬことはわかっていたが、ソロモンのために自分のできる最善を行い計画を練り引き継いだ。
私たちは様々なビジョンを描いて何かを成し遂げようとするだろう。それが叶わないとわかるとやる気が失せてしまい、投げ出したくなる。
ダビデは自分の手柄とはならないことを理解しつつ、陰の働きに徹した。私たちが欲深く、プライドが高く、名誉を重視し過ぎると他者の成功のために仕えることは出来ない。
私たちが他者の成功のために、いや、主の栄光のために仕える者でありたい。
愛する天のお父様、あなたの栄光のために仕えるしもべとなることが出来ますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。