主の言葉を越えない

「『たといバラクがその家に満ちるほどの金銀をわたしに与えようとも、主の言葉を越えて心のままに善も悪も行うことはできません。わたしは主の言われることを述べるだけです』。」(民数記 24:13)

バラムの姿勢は実に素晴らしい。

イスラエルの民を見て、モアブの王バラクはこう言った。「この群衆は牛が野の草をなめつくすように、われわれの周囲の物をみな、なめつくそうとしている」。

バラク王は、バラムに言った。「エジプトから出てきた民があり、地のおもてをおおってわたしの前にいます。 どうぞ今きてわたしのためにこの民をのろってください。彼らはわたしよりも強いのです。そうしてくだされば、われわれは彼らを撃って、この国から追い払うことができるかもしれません。あなたが祝福する者は祝福され、あなたがのろう者はのろわれることをわたしは知っています」。 

バラムは神に言った、「モアブの王チッポルの子バラクが、わたしに人をよこして言いました。 『エジプトから出てきた民があり、地のおもてをおおっています。どうぞ今きてわたしのために彼らをのろってください。そうすればわたしは戦って、彼らを追い払うことができるかもしれません』」。 

神はバラムに言われた、「あなたは彼らと一緒に行ってはならない。またその民をのろってはならない。彼らは祝福された者だからである」。」(民数記 22:4-6, 10-12)

バラムはイスラエルを祝福することが主の心にかなうのを見たので、今度はいつものように行って魔術を求めることをせず、顔を荒野にむけ、 目を上げて、イスラエルがそれぞれ部族にしたがって宿営しているのを見た。その時、神の霊が臨んだので、 彼はこの託宣を述べた。 

「ベオルの子バラムの言葉、 目を閉じた人の言葉、 ヤコブよ、あなたの天幕は麗しい、 イスラエルよ、あなたのすまいは、麗しい。 それは遠くひろがる谷々のよう、 川べの園のよう、 主が植えられた沈香樹のよう、 流れのほとりの香柏のようだ。 水は彼らのかめからあふれ、 彼らの種は水の潤いに育つであろう。 彼らの王はアガグよりも高くなり、 彼らの国はあがめられるであろう。 神は彼らをエジプトから導き出された、 彼らは野牛の角のようだ。 彼らは敵なる国々の民を滅ぼし、 その骨を砕き、 矢をもって突き通すであろう。 彼らは雄じしのように身をかがめ、 雌じしのように伏している。 だれが彼らを起しえよう。 あなたを祝福する者は祝福され、 あなたをのろう者はのろわれるであろう」。」(民数記 24:1-3, 5-9)

「そこでバラクはバラムにむかって怒りを発し、手を打ち鳴らした。そしてバラクはバラムに言った、「敵をのろうために招いたのに、あなたはかえって三度までも彼らを祝福した。 それで今あなたは急いで自分のところへ帰ってください。わたしはあなたを大いに優遇しようと思った。しかし、主はその優遇をあなたに得させないようにされました」。

 バラムはバラクに言った、「わたしはあなたがつかわされた使者たちに言ったではありませんか、 『たといバラクがその家に満ちるほどの金銀をわたしに与えようとも、主の言葉を越えて心のままに善も悪も行うことはできません。わたしは主の言われることを述べるだけです』。 わたしは今わたしの民のところへ帰って行きます。それでわたしはこの民が後の日にあなたの民にどんなことをするかをお知らせしましょう」。 そしてこの託宣を述べた。 「ヤコブから一つの星が出、 イスラエルから一本のつえが起り、 モアブのこめかみと、 セツのすべての子らの脳天を撃つであろう。 」(民数記 24:17)

私たちが主の言葉を越えないことが大切だ。主が祝福される者を祝福し、主が祝福しないものを祝福してはならない。主の言葉を越えないように気をつけたい。

愛する天のお父様、あなたの言葉をありがとうございます。あなたの言葉を越えず、あなたが祝福するものを祝福し、あなたが祝福しないものを祝福することがありませんように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。