銀のラッパ

「主はモーセにこう告げられた。「銀のラッパを二本作りなさい。それを打ち物作りとしなさい。あなたはそれを用いて会衆を召し出したり、宿営を出発させたりしなければならない。」(民数記 10:1,2)

銀のラッパは、イスラエルの民全体が動く時にはなくてはならないものだった。イスラエル全会衆に招集がかかる時、宿営を出発する時、あるいは自分たちを襲う侵略者との戦いに出る時、例祭の時にラッパを吹いた。

それらは吹き方によって知らせの違いを聞き分けることができた。

銀のラッパを二本長く吹き鳴らされると、全会衆が会見の天幕の入り口のモーセのところに集まり、ラッパの一つが吹き鳴らされると、イスラエルの分団のかしらである族長たちがモーセところに集まった。

短く吹き鳴らすと、東側に宿っている宿営が出発し、二度目に短く吹き鳴らすと、南側に宿っている宿営が出発した。

また、自分たちを襲う侵略者との戦いに出るときには、ラッパを短く大きく吹き鳴らした。また、イスラエルの民にとっての喜びの日、例祭と新月の日に、自分たちの全焼のささげ物と交わりのいけにえの上にラッパを吹き鳴らすように命じられた。(民数記 10:2-10)

これらは、祭司であるアロンの子らがラッパを吹いた。アロンの子は正しくラッパを吹く必要があり、民もそのラッパの音を聞いて、何の知らせかを聞き分け、行動しなければならなかった。そして、ラッパを吹き鳴らす時、イスラエルの民は自分たちの神の前に覚えられた。(民数記 10:10)

私たちは今日神の語りかけを信じて行動する。イスラエルの民のように全員が一つになって動くことはなかなかなく、教団や教会などが各々動くことが多い。行動指針となるのは聖書にある神の命令である。

「ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。」(マタイの福音書 28:19,20)

私の日々の行動は、あらゆる国の人々を弟子とし、父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、主が私たちに命じておいた、すべてのことを守るように教えることにある。主は私たちをその働きに召されている。

愛する天のお父様、あなたの御名を賛美します。あなたは私たちを永遠の御国に入れてくださいました。私たちは毎日ただ天の御国に入るのを待っているのではなく、神の救いの福音を宣べ伝えるために生きています。今日も使命に生きることができますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。