イスラエル
「その人は言った、「あなたはもはや名をヤコブと言わず、イスラエルと言いなさい。あなたが神と人とに、力を争って勝ったからです」。」(創世記 32:28)
イスラエルとはヤコブの新しい名であり、その名の意味は「神と人とに力を争って勝った」という意味である。これは私たちが神より強いという意味では決して無い。
ヤコブはラバンと訣別した後、ヤボクの渡しにおいて、家族を渡らせ、ひとりあとに残った。すると、ひとりの人が、夜明けまで彼と組打ちした。 ところでその人はヤコブに勝てないのを見て、ヤコブのもものつがいにさわったので、ヤコブのもものつがいが、その人と組打ちするあいだにはずれた。
その人は言った、「夜が明けるからわたしを去らせてください」。ヤコブは答えた、「わたしを祝福してくださらないなら、あなたを去らせません」。 その人は彼に言った、「あなたの名はなんと言いますか」。彼は答えた、「ヤコブです」。 その人は言った、「あなたはもはや名をヤコブと言わず、イスラエルと言いなさい。あなたが神と人とに、力を争って勝ったからです」。
ヤコブはヤボクの渡しで神と人と力を争い、神の祝福を勝ち取った。ヤコブの人生はあらゆる挫折や苦しみに満ちていたため、神の祝福を何としてでも手に入れたかった。神は私たちを祝福してくださる方である。特に私たちが心から求める時に与えてくださる方である。
ヤコブは尋ねて言った、「どうかわたしにあなたの名を知らせてください」。するとその人は、「なぜあなたはわたしの名をきくのですか」と言ったが、その所で彼を祝福した。 そこでヤコブはその所の名をペニエルと名づけて言った、「わたしは顔と顔をあわせて神を見たが、なお生きている」。」(創世記 32:24-30)
奪い取るという意味の名前であるヤコブは、神と力を争って祝福を勝ち取ったという意味のイスラエルに名前が変更したように、私たちが神の祝福を必死に求めることを神ご自身が願っている。神は、神を信じる者を祝福してくださるお方である。
私たちも神を信じ、神の祝福の中を歩みたい。
愛する天のお父様、あなたは私たちを祝福してくださるお方です。ありがとうございます。主イエスキリストの御名によって、アーメン。