ほんとうに神が言われたのですか?

「さて主なる神が造られた野の生き物のうちで、へびが最も狡猾であった。へびは女に言った、「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」。」(創世記 3:1)

悪魔はへびとなってエバという女性に神の言葉そのものの信憑性を疑わせる問いかけをして誘惑した。「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」と問いかけている。

悪魔の目的は、神から禁断の実として指定された、園の中央にある木の実を取って食べさせることにあった。神の命じられた言葉を人が守るのか破るのかのふるいにかけたのである。

エバは答えた。「ただ園の中央にある木の実については、これを取って食べるな、これに触れるな、死んではいけないからと、神は言われました」。」(創世記 3:3)

本当に主はそう言われたのだろうか?いや、違う。主なる神は、見て美しく、食べるに良いすべての木を土からはえさせ、更に園の中央に命の木と、善悪を知る木とをはえさせられた。 主なる神はその人に命じて言われた、「あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。 しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」。」(創世記 2:9, 16-17)

主は善悪を知る木からは取って食べてはならないと言われたのだが、エバは園の中央にある木だと答えた。悪魔の唆しに惑わされたのか、エバの心の内に神に従わない心が芽生えていたのか、エバは神に命じられた言葉とは全く違う言葉で返した。

へびは女に言った、「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。 それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」。 女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。」(創世記 3:4-6)

エバは神のように善悪を知る者になりたいという魂胆があったのか、善悪を知る木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われ、その実を取って食べ、共にいた夫にも与え、彼もその実を食べた。夫なるアダムからは何の咎めの言葉もなく、二人はいとも簡単に神の言葉を反故にした。

神のことばを正しく理解し、自分の都合で曲げるようなことはせず、神に信頼する者でありたい。

愛する天のお父様、あなたの言葉を正しく理解する者でありますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。