イエスと母マリヤ
「それから三日目に、ガリラヤのカナで婚礼があり、そこにイエスの母がいた。イエスも弟子たちも、その婚礼に招かれていた。ぶどう酒がなくなると、母はイエスに向かって「ぶどう酒がありません」と言った。すると、イエスは母に言われた。「女の方、あなたはわたしと何の関係がありますか。わたしの時はまだ来ていません。」母は給仕の者たちに言った。「あの方が言われることは、何でもしてください。」(ヨハネの福音書 2:1-5)
婚礼の席にぶどう酒がなくなってしまうのは、主催者にとって一大事である。イエスも母マリヤも弟子たちも来客であったが、母は何かしらの理由で一役買おうと思ったのか、イエスに向かって「ぶどう酒がありません」と言った。
イエスは母マリヤにとっては息子であるが、神の御子であることを理解していたのだろう。イエスに何か超自然的な助けを期待していたと見受けられる。
まだ公然と奇跡のわざを行っていなかったイエスは、母マリヤに対して「女の方、あなたはわたしと何の関係がありますか。わたしの時はまだ来ていません」と言った。母親に対して女の方と呼んだのは、イエスとマリヤが単なる母子関係にあったのではなく、救い主また神の御子と人間という関係を明らかにするためだったような気がする。
イエスのこの言葉を受けて、母マリヤは給仕の者たちに言った。「あの方が言われることは、何でもしてください。」イエスがこれから素晴らしい奇跡を起こすこと予兆するような言葉であり、いよいよ主の奇跡のわざがなされる下地が整った状況となり、イエスは水をぶどう酒に変える奇跡を行ったのであった。
私たちとイエスの関係は、人間とすべての人間を罪から救う救い主との関係である。イエスは神の御子であり、人となってこの地に来られたことを感謝し、主に仕えていきたい。
愛する天のお父様、私たちを罪の罰から救うために御子イエスを救い主として遣わしてくださり、信仰によって救ってくださったことを感謝します。あなたに栄光がありますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。