ただ、おことばを下さい
イエスがカペナウムに入られると、一人の百人隊長がみもとに来て懇願し、「主よ、私のしもべが中風のために家で寝込んでいます。ひどく苦しんでいます」と言った。イエスは彼に「行って彼を治そう」と言われた。しかし、百人隊長は答えた。「主よ、あなた様を私の屋根の下にお入れする資格は、私にはありません。ただ、おことばを下さい。そうすれば私のしもべは癒やされます。と申しますのは、私も権威の下にある者だからです。私自身の下にも兵士たちがいて、その一人に『行け』と言えば行きますし、別の者に『来い』と言えば来ます。また、しもべに『これをしろ』と言えば、そのようにします。」(マタイの福音書 8:5-9)
百人隊長は部下を気遣い、イエスのもとに来て懇願した。中風は脳血管障害による後遺症で半身不随や言語障害、手足の痺れや麻痺などの症状がある。
イエスは百人隊長に「行って彼を治そう」と言われたが、百人隊長は、「主よ、あなた様を私の屋根の下にお入れする資格は、私にはありません。ただ、おことばを下さい。そうすれば私のしもべは癒やされます。」と答えられた。
この応答には、百人隊長の謙遜が見える。自分の屋根の下に入れる資格がないと言及しているのは、イエスを自分より上の身分と認めており、癒す権限のある方、神と見ていることがわかる。
また、お言葉をくださいと言っているのは、イエスの言葉の力と権威を認めているのと、信仰による癒しを信じているのだとわかる。私たちは目にわかる形で何かをして欲しいと考えかもしれないが、神の言葉を信じることは大切ではなかろうか。
神の言葉を信じて歩みたい。
愛する天のお父様、あなたの言葉を信じます。あなたの言葉には力があります。主イエスキリストの御名によって、アーメン。