主のお許し

「イエスが舟に乗ろうとされると、悪霊につかれていた人がお供をしたいと願い出た。 しかし、イエスはお許しにならないで、彼に言われた、「あなたの家族のもとに帰って、主がどんなに大きなことをしてくださったか、またどんなにあわれんでくださったか、それを知らせなさい」。」(マルコによる福音書 5:18-19)

主のお許しなければ何も起きず、また何もできない。

ゲラサ人の地にけがれた霊につかれた人がいて、墓場から出てきて、イエスに出会った。 この人は墓場をすみかとしており、もはやだれも、鎖でさえも彼をつなぎとめて置けなかった。 彼はたびたび足かせや鎖でつながれたが、鎖を引きちぎり、足かせを砕くので、だれも彼を押えつけることができなかったからである。 そして、夜昼たえまなく墓場や山で叫びつづけて、石で自分のからだを傷つけていた。

ところが、この人がイエスを遠くから見て、走り寄って拝し、 大声で叫んで言った、「いと高き神の子イエスよ、あなたはわたしとなんの係わりがあるのです。神に誓ってお願いします。どうぞ、わたしを苦しめないでください」。 それは、イエスが、「けがれた霊よ、この人から出て行け」と言われたからである。 また彼に、「なんという名前か」と尋ねられると、「レギオンと言います。大ぜいなのですから」と答えた。 そして、自分たちをこの土地から追い出さないようにと、しきりに願いつづけた。」(5:1-11)

さて、そこの山の中腹に、豚の大群が飼ってあった。 霊はイエスに願って言った、「わたしどもを、豚にはいらせてください。その中へ送ってください」。イエスがお許しになったので、けがれた霊どもは出て行って、豚の中へはいり込んだ。すると、その群れは二千匹ばかりであったが、がけから海へなだれを打って駆け下り、海の中でおぼれ死んでしまった。 豚を飼う者たちが逃げ出して、町や村にふれまわったので、人々は何事が起ったのかと見にきた。 そして、イエスのところにきて、悪霊につかれた人が着物を着て、正気になってすわっており、それがレギオンを宿していた者であるのを見て、恐れた。( 5:12-15)

イエスの許しの下、大勢の悪霊が豚二千頭に乗り移り、がけから海(ガリラヤ湖)へなだれを打って駆け下り、海の中でおぼれ死んでしまったが、悪霊も共に滅んだのかどうなのかは定かではない。

さてイエスが舟に乗ろうとされると、悪霊につかれていた人がお供をしたいと願い出た。 しかし、イエスはお許しにならないで、彼に言われた、「あなたの家族のもとに帰って、主がどんなに大きなことをしてくださったか、またどんなにあわれんでくださったか、それを知らせなさい」。 そこで、彼は立ち去り、そして自分にイエスがしてくださったことを、ことごとくデカポリスの地方に言いひろめ出したので、人々はみな驚き怪しんだ。」(5:18-20)

イエスはこの人がお供することを許さなかった。この人には、デカポリスの地方に主がなされたことを言いひろめる使命があった。この人がイエスのことを言い広めたことで人々はイエスの働きを知り、人々はみな驚き怪しんだ。

すべてのことは主の許し無しに何もなし得ない。我が人生においてあらゆることが起きるのは、主の計画と目的あってのことである。主がどうして欲しいと願っているのか祈りを通して知っていきたい。

愛する天のお父様、私たちは様々な願いを立てますが、あなたの許し無しには何もできません。あなたを信頼します。主イエスキリストの御名によって、アーメン。