いつも目を覚まして祈っていなさい

「しかし、あなたがたは、必ず起こるこれらすべてのことから逃れて、人の子の前に立つことができるように、いつも目を覚まして祈っていなさい。」(ルカの福音書 21:36)

イエスは将来必ず起こることについて語られた。イエスは彼らに言われた。「民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい光景や天からの大きなしるしが現れます。」近年の世界のニュースを見ていると、これらのことはもう既に起き始めている。

さてイエスに従う者たちに起こることとして、「人々はあなたがたに手をかけて迫害し、会堂や牢に引き渡し、わたしの名のために、あなたがたを王たちや総督たちの前に引き出します。それは、あなたがたにとって証しをする機会となります。ですから、どう弁明するかは、あらかじめ考えない、と心に決めておきなさい。あなたがたに反対するどんな人も、対抗したり反論したりできないことばと知恵を、わたしが与えるからです。なたがたは、両親、兄弟、親族、友人たちにも裏切られます。中には殺される人もいます。また、わたしの名のために、すべての人に憎まれます。しかし、あなたがたの髪の毛一本も失われることはありません。あなたがたは、忍耐することによって自分のいのちを勝ち取りなさい。」

クリスチャンへの迫害はクリスチャンの二千年の歴史と共にある。クリスチャンたちは逃げることよりも、イエスを証しすることを選び取ってきた。その中には命や財産も失ってきた人たちも数多い。

これらはすべて、主の許しなしに起こらなかった。主の許し無しに私たちの髪の毛一本も失われることがない。だから私たちは迫害を恐れる必要はない。むしろ私たちに必要なのは忍耐であり、忍耐することで自分のいのちを勝ち取るように主は願っておられる。

エルサレムについては西暦70年にユダの王家がローマ帝国軍によって陥落している。

また、太陽と月と星にしるしが現れ、地上では海と波が荒れどよめいて、諸国の民が不安に陥って苦悩する時が来るという。人々はこの世界に起ころうとしていることを予測して、恐ろしさのあまり気を失う。天のもろもろの力が揺り動かされるからだ。

世の中が苦悩に満ちる時、人々は人の子が雲のうちに、偉大な力と栄光とともに来るのを見る。主の再臨だ。主の再臨は、私たちの贖いであり、私たちの救いである。(ルカの福音書 21:10ー28)

イエスは言われた。「しかし、あなたがたは必ず起こるこれらすべてのことから逃れて、人の子の前に立つことができるように、いつも目を覚まして祈っていなさい。」

終末の預言を聞いて不安になるのではなく、いつも目を覚まして祈ることが大切だ。順境も逆境も祈りである。世の終わりに瀕して私たちは微睡んだり、逃げてばかりいるのではなく、主を信じ、主に祈りたい。

愛する天のお父様、あなたは私たちを守り、私たちを救ってくださるお方です。あなたを信頼します。主イエスキリストの御名によって、アーメン。