他のすべての民と異なる律法を持つ民

「そしてハマンはアハシュエロス王に言った、「お国の各州にいる諸民のうちに、散らされて、別れ別れになっている一つの民がいます。その法律は他のすべての民のものと異なり、また彼らは王の法律を守りません。それゆえ彼らを許しておくことは王のためになりません。 もし王がよしとされるならば、彼らを滅ぼせと詔をお書きください。そうすればわたしは王の事をつかさどる者たちの手に銀一万タラントを量りわたして、王の金庫に入れさせましょう」。」(エステル記 3:8-9)

各地に散らされて、別れ別れになりながらも、他のすべての民のものと異なる律法を持ち、いかなる人が作った法律を守らない民とは、ユダヤ人のことである。

古代あらゆる国々に散らされながらも会堂に集まり、モーセの律法を朗読し、歴史書や詩書や預言書を読み、神に祈り、また礼拝していた民は、異邦の王たちが思い思いに制定する法律、特に神ではなく人を崇めるような律法に与するはずがなかった。

ハマンとしては自分自身に敬意を表さないユダヤ人が煩わしくて仕方がなかった。かなり傲慢な人物であった。

さてユダヤ人はハマンの傍若無人さにより民族存亡の危機に瀕したのだが、神はハマンを放置しておくことはなかった。

神を信じる者として神の掟から逸れず、神に従い通すことは、時に命の危険に遭うかもしれないが、神の愛に知ればこそ私たちは主に目を留め続けることができる。

愛する天のお父様、あなたの律法は私たちを不自由にするためのものではなく、私たちを自由にし、私たちを救い、私たちに平安と喜びを与えるものです。ありがとうございます。主イエスキリストの御名によって、アーメン。