知恵の子ら
バプテスマのヨハネが来て、パンも食べず、ぶどう酒も飲まずにいると、あなたがたは『あれは悪霊につかれている』と言い、人の子が来て食べたり飲んだりしていると、『見ろ、大食いの大酒飲み、取税人や罪人の仲間だ』と言います。しかし、知恵が正しいことは、すべての知恵の子らが証明します。」(ルカの福音書 7:33-35)
バプテスマのヨハネは、パンも食べず、ぶどう酒も飲まない禁欲的な生活を送っていた。いなごと蜜を食べ、ラクダの毛皮の衣を身に纏っていた。その背景にはヨハネが所属していたエッセネ派の人たちの生活ぶりがあるのかもしれない。
反対にイエスは社交的で、食べたり飲んだりしていた。取税人や遊女たちとも食事をしたり、親しくしていた。
ヨハネもイエスも、彼らの行動から共に批判の的となった。ヨハネは『あれは悪霊につかれている』と言われ、イエスは『見ろ、大食いの大酒飲み、取税人や罪人の仲間だ』と言われた。
ヨハネが悪霊に憑かれている様子はなく、聖霊の働きに従って生きていたことがわかる。またイエスは罪を知らない方であるから、酩酊や不品行の罪を犯すことなど有り得なかったのである。
知恵の子らは知恵が正しいことを証明するとあるように、ヨハネもイエスも、それなりの知恵を持って行動していた。私たちも知恵の子として、批判することだけではなく、聖書に出てくる人物たち、イエス、また今日生きる私たちの知恵を見出し、その知恵を学ぶ者でありたい。
愛する天のお父様、知恵の子として知恵の正しさを見ることができますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。