タイトル:  人生の困難に直面した時に何を覚えておくべきかを選択する

タイトル:  人生の困難に直面した時に何を覚えておくべきかを選択する
聖句:”私の苦しみとさすらいの思い出は、苦よもぎと苦味だけ。 私のたましいは、ただこれを思い出しては沈む。 私はこれを心に思い返す。それゆえ、私は言う。「私は待ち望む。 主の恵みを。」実に、私たちは滅び失せなかった。主のあわれみが尽きないからだ。 それは朝ごとに新しい。「あなたの真実は偉大です。 主こそ、私への割り当てです」と私のたましいは言う。それゆえ、私は主を待ち望む。 主はいつくしみ深い。主に望みを置く者、主を求めるたましいに。 主の救いを静まって待ち望むのは良い。” 哀歌 3章19~26節 聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

観察:
            哀歌という言葉。涙の預言者、エレミヤによって書かれたこの書はまさにそれに相応しい名前です。彼が経験した困難や苦難。聞かれていないと感じる主への祈り。これらは、私たちにとても身近なものです。私たちも、助けて欲しいと主に懇願しても、物事がどんんどん悪い方向に向かっていく時、私たちは、主に見放されてしまったのではと感じてしまうことがあります。この書の中にこのような一節があります。「

私の苦しみとさすらいの思い出は、苦よもぎと苦味だけ。 私のたましいは、ただこれを思い出しては沈む。 私はこれを心に思い返す。」            何度、神様は私たちを試されたことでしょう。エレミヤのように私たちは彼と同じように感じることが幾度となくあります。神様から見放されたように感じた私たちは祈りますが、物事は好転しません。そして、人は、神様は私たちの味方だとしたら、なぜ全てうまくかないのだろうかと思ってしまいます。エレミヤは患難を通ると苦々しさを覚えます。苦いよもぎの苦い味。苦々しさは私たちの人生を悩ませます。そんな人生の苦い経験は多くの人を苛立たせ、痛みを生じさせています。そして、ついには心が沈んでいきます。
            エレミヤは、心の傷を思い出し、彼が通らされたところからくる苛立ちを思い起こします。魂が落ち込むような鬱状態をもたらします。それを彼は思い出すのです。私たちも、人生で起こった出来事を思い出す必要があります。 
            しかし、同時に、私たちは苦い経験に長く思いをとどませてはならないことを知ることとても大事です。むしろ、神様が私たちの人生で下くださった良いことを思い出すことが重要です。エレミヤは、人生での悩みの数々を思い出しただけではありませんでした。神様が彼にとってどんなお方であったかに思いを向けたのです。エレミヤはこう言っています。「『

私は待ち望む。 主の恵みを。』実に、私たちは滅び失せなかった。主のあわれみが尽きないからだ。」            エレミヤは主のいつくしみが決して尽きることはないことを思い出しました。 

主のあわれみは朝ごとに新しい。神様のいつくしみは朝ごとに新しくされます。エレミヤは言いました。 「主こそ、私への割り当てです」と私のたましいは言う。それゆえ、私は主を待ち望む。 主はいつくしみ深い。主に望みを置く者、主を求めるたましいに。 主の救いを静まって待ち望むのは良い。」            人生において、何を思い出すか、何を思い返すかを自らに問い、思い出すことはとても大切なことです。神様が私の人生で何をしてくださったかを思い出すことは、私の責任です。それをすることで、困難がやってきたとき、どんな試練よりも、神様が何をしてくださったかに頼るっことができます。 主を待ち望む。物事がうまくいかなくても耐え忍ぶ。エレミヤからの助言はこの言葉にあります。「

主に望みを置く者、主を求めるたましいに。 主の救いを静まって待ち望むのは良い。」私には選択肢があります。一つ目の選択肢は、苦い経験での苛立ちや痛みを思い出すこと。もう一つは、人生で試練を通らされている時に、神様の偉大な愛、あわれみ、そして、いつくしみを思い出すこと。 何を思い出し、思い返すかを選ばなければならないのです。それによって、何に望みを置くかが変わってきます。 
適用:
          私の人生のうちに、苦い思いが溢れてきた時、何に焦点を当てるのかを選ぶことの大切さを思い起こされました。 私が神様にフォーカスし、神様が解決方法をもたらしてくださることを忍耐強く待つことの大切さを教えてくださり感謝します。 私の周りの状況に対する、天のお父様の偉大なる愛、あわれみ、そして、いつくしみを思い出すことを今日選択します。
祈り:            天のお父様、今日のあなたのみことばに感謝します。私が人生でたくさんの悩ましいことに直面した時に、あなたの大いなる愛、あわれみ、そして、いつくしみに信頼することを思い出させてくださいました。あなたを静まって待ち望み、あなたに、心から信頼することを私に教えてください。朝ごとに新しくされる、あなたの偉大なる愛、あわれみ、そして、いつくしみに感謝します。主よ、あなたを愛します。アーメン!