どちらも悪い選択肢にしか思えない時

「彼は言った、「主はこう言われる、この町にとどまる者は、つるぎや、ききんや、疫病で死ぬ。しかし出てカルデヤびとにくだる者は死を免れる。すなわちその命を自分のぶんどり物として生きることができる。」(エレミヤ書 38:2)

「マッタンの子シパテヤ、パシュルの子ゲダリヤ、セレミヤの子ユカル、マルキヤの子パシュルはエレミヤがすべての民に告げていたその言葉を聞いた。 

彼は言った、「主はこう言われる、この町にとどまる者は、つるぎや、ききんや、疫病で死ぬ。しかし出てカルデヤびとにくだる者は死を免れる。すなわちその命を自分のぶんどり物として生きることができる。 主はこう言われる、この町は必ずバビロンの王の軍勢の手に渡される。彼はこれを取る」。

 すると、つかさたちは王に言った、「この人を殺してください。このような言葉をのべて、この町に残っている兵士の手と、すべての民の手を弱くしているからです。この人は民の安泰を求めないで、その災を求めているのです」。 

ゼデキヤ王は言った、「見よ、彼はあなたがたの手にある。王はあなたがたに逆らって何事をもなし得ない」。 そこで彼らはエレミヤを捕え、監視の庭にある王子マルキヤの穴に投げ入れた。すなわち、綱をもってエレミヤをつり降ろしたが、その穴には水がなく、泥だけであったので、エレミヤは泥の中に沈んだ。」(エレミヤ書 38:1-6)

イスラエルの民にとってエレミヤの言葉は解せなかった。町にとどまるなら、つるぎや、ききんや、疫病で死ぬし、カルデヤびとにくだるなら、死を免れることができるが捕囚、奴隷となるという二者択一の決断を迫られたのである。

パテヤ、ゲダリヤ、ユカル、そしてパシュルというつかさたちは、王に「この人を殺してください」と言い、ゼデキヤ王は「見よ、彼はあなたがたの手にある。」と言った。エレミヤは穴の中に投げ入れられ、泥の中に沈んだ。

エレミヤは主の言葉を語った。主の言葉を受け入れることの出来なかったゼデキヤ王やリーダーたちは、エレミヤを殺すことに同意し、エレミヤは穴の中の、泥の中に沈んだ。

主の言葉を語る時、その言葉を喜ばない人たちがいる。エレミヤは主の言葉を語ることで生命を狙われ、迫害にあうことを予想していたのだろう。主に断わろうとしたが、主に従った。

エレミヤの信仰は素晴らしい。私たちは生命を奪われ、社会的に孤立し、迫害にあうことを避けようとする。最終的に私たちは誰に従うのか選び取らなければならない。

最終的に主を選び取り、主に従いたい。

愛する天のお父様、あなたの御心を教えてください。あなたに従う者となることができますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。