良い牧者

「わたしは良い牧者です。良い牧者は羊たちのためにいのちを捨てます。」(ヨハネの福音書 10:11)

イエスは自分自身のことを良い牧者だと言った。羊たちのために命を捨てる牧者だからである。

イエスが命を捨てることは、人生に対する失望や辛い気持ちから来るものではなく、私たちの身代わりとなって私たちが命を得ることができるためであった。

イエスは、自分のいのちを捨て、再びいのちを得ることは、十字架の死とよみがえりを指す。十字架の死ですべてを終わらせることができるとユダヤ人たちは目論んだのだが、それで終わりではなかった。イエスは復活により、再びいのちを得たからである。

イエスの死は、父なる神のご計画であった。この計画に従うことは、「父はわたしを愛してくださ」るということであった。

イエスは「だれも、わたしからいのちを取りません。わたしが自分からいのちを捨てるのです。わたしには、それを捨てる権威があり、再び得る権威があります。わたしはこの命令を、わたしの父から受けたのです。」(ヨハネの福音書 10:17,18)と述べたが、それは肉体の死と復活に対する権威を持つことを表している。

私たちには、命を捨てる権威も、命を再び得る権威もない。私たちは神によって生かされているからであり、命を操作する権限はない。

私たちの主イエスキリストは良い牧者であるから、私たちの魂の辛苦を理解し、私たちを養い、導いてくださる。「わたしは良い牧者です。わたしはわたしのものを知っており、わたしのものは、わたしを知っています。」(ヨハネの福音書 10:14)私たちのことを良く知ってくださっている主に感謝し、主の助けを期待したい。

愛する天のお父様、あなたが私たちを助け、導き、養い、永遠の命を与えてくださることを感謝します。あなたに従います。主イエスキリストの御名によって、アーメン。