アヒトフェルの助言

「アブサロムとイスラエルの人々はみな言った。「アルキ人フシャイの助言は、アヒトフェルの助言よりも良い。」これは、主がアブサロムにわざわいをもたらそうとして、主がアヒトフェルのすぐれた助言を打ち破ろうと定めておられたからである。(サムエル記 第二17‬:‭14‬)

アヒトフェルは、アブサロム王子に仕える優秀な部下であった。

アヒトフェルはアブサロムに言った。「私に一万二千人を選ばせてください。私は今夜すぐに、ダビデの後を追い始めます。私は、彼が疲れて気力を失っている間に、彼を襲い、彼を震え上がらせます。彼と一緒にいるすべての民は逃げるでしょう。私は王だけを打ち殺します。
私は兵全員をあなたのもとに連れ戻します。すべての者が帰って来るとき、民はみな、穏やかになるでしょう。あなたが求めているのは、ただ一人の人だけですから。」このことばは、アブサロムとイスラエルの全長老の気に入るところとなった。(サムエル記 第二 17:1,2,3,4)

アブサロムに対する助言としては、この上ない素晴らしい助言であった。

しかし神の目にとっては、良い助言ではなく、神の計画とは相反していた。なぜなら、神はアブサロムが敵対するダビデを祝福しようとし、アブサロムには災いをもたらそうとしておられたからである。

しかしアブサロムは言った。「アルキ人フシャイを呼び出し、彼の言うことも聞いてみよう。」フシャイはアブサロムに言った。「このたびアヒトフェルの進言した助言は良くありません。」アブサロムとイスラエルの人々はみな言った。「アルキ人フシャイの助言は、アヒトフェルの助言よりも良い。」これは、主がアブサロムにわざわいをもたらそうとして、主がアヒトフェルのすぐれた助言を打ち破ろうと定めておられたからである。

アヒトフェルは、自分の助言が実行されないのを見ると、ろばに鞍を置いて自分の町の家に帰り、家を整理して首をくくって死んだ。彼は彼の父の墓に葬られた。(サムエル記 第二 17:5,7,14,23)

アヒトフェルは、自分の助言が実行されないのを見ると、自分のプライドが傷ついたのか、首をくくって自死してしまった。

私たちにも、自分の思い通りにならないことが多々ある。主なる神が天地を治め、私たちに最善をなしてくださる姿を認めることができないと、私たちは落胆し、取り返しのつかない間違えた選択をしてしまうことがある。

私たちの知らないところで働き、将来と希望を用意してくださる主を見上げていきたい。

愛する天のお父様、あなたは偉大なお方です。あなたを見上げ、あなたを信頼します。主イエスキリストの御名によって、アーメン。