あなたのみ顔を輝かせてください
「それゆえ、われわれの神よ、しもべの祈と願いを聞いてください。主よ、あなたご自身のために、あの荒れたあなたの聖所に、あなたのみ顔を輝かせてください。 わが神よ、耳を傾けて聞いてください。目を開いて、われわれの荒れたさまを見、み名をもってとなえられる町をごらんください。われわれがあなたの前に祈をささげるのは、われわれの義によるのではなく、ただあなたの大いなるあわれみによるのです。 主よ、聞いてください。主よ、ゆるしてください。主よ、み心に留めて、おこなってください。わが神よ、あなたご自身のために、これを延ばさないでください。あなたの町と、あなたの民は、み名をもってとなえられているからです」。」(ダニエル書 9:17-19)
「ダニエルは主が預言者エレミヤに臨んで告げられたその言葉により、エルサレムの荒廃の終るまでに経ねばならぬ年の数は七十年であることを、文書によって悟った」(9:2)なで、エルサレムのことを覚えて神に祈った。
ダニエルはこう記す。「それでわたしは、わが顔を主なる神に向け、断食をなし、荒布を着、灰をかぶって祈り、かつ願い求めた。 すなわちわたしは、わが神、主に祈り、ざんげして言った、「ああ、大いなる恐るべき神、主、おのれを愛し、おのれの戒めを守る者のために契約を保ち、いつくしみを施される者よ、 われわれは罪を犯し、悪をおこない、よこしまなふるまいをなし、そむいて、あなたの戒めと、おきてを離れました。 われわれはまた、あなたのしもべなる預言者たちが、あなたの名をもって、われわれの王たち、君たち、先祖たち、および国のすべての民に告げた言葉に聞き従いませんでした。」」(ダニエル書 9:3-6)
ダニエルは自分の民が主の前に罪を犯したことを心から悔いて祈った。主の名が燻んでしまったエルサレムに主のみ顔を輝かされるようにと、切に祈ったのである。
すると、ダニエルが初めに幻のうちに見た、かの人ガブリエルは、すみやかに飛んできて、夕の供え物をささげるころ、ダニエルに近づき、告げて言った、「ダニエルよ、わたしは今あなたに、知恵と悟りを与えるためにきました。 あなたが祈りを始めたとき、み言葉が出たので、それをあなたに告げるためにきたのです。あなたは大いに愛されている者です。ゆえに、このみ言葉を考えて、この幻を悟りなさい。」(ダニエル書 9:21-23)
その幻とはエルサレムの建て直しであった。
捕囚時代が70年たち、主による解放の約束に目を向けたダニエルは民の指導者として、国や都の再建を願い、民のために祈った。
国が不安定になる時、政治的にも経済的にも弱まる時、私たちは必死に祈るだろう。背水の陣の状況となれば、もしかしたら、私たちは断食をなし、荒布を着、灰をかぶって祈り、かつ願い求め、主に祈り、ざんげするかもしれない。どのような格好や行為をするかではなく、純粋に心を主に向けることが大切だ。
ただ神の顔が輝かされることを願い、私たちが置かれる場所、または植えられた場所で、主に祈り、主の言葉を語り、主を礼拝していきたい。
愛する天のお父様、私が行くあらゆる場所で、あなたの顔を輝かせてください。主イエスキリストの御名によって、アーメン。