アロンの杖

「わたしの選んだ人のつえには、芽が出るであろう。こうして、わたしはイスラエルの人々が、あなたがたにむかって、つぶやくのをやめさせるであろう」。」(‭‭民数記‬ ‭17‬:‭5‬)

イスラエルの民は神の働きについてつぶやいた。呟くとは不平不満を述べることである。 それは単なるぼやきではなく、神に対する不従順を意味する。

レビの子コハテの子なるイヅハルの子コラと、ルベンの子なるエリアブの子ダタンおよびアビラムと、ルベンの子なるペレテの子オンとが相結び、 イスラエルの人々のうち、会衆のうちから選ばれて、つかさとなった名のある人々二百五十人と共に立って、モーセに逆らった。 また主のもとから火が出て、薫香を供える二百五十人をも焼きつくした。 コラの事によって死んだ者のほかに、この疫病によって死んだ者は一万四千七百人であった。」(‭‭民数記‬ ‭16‬:‭1‬-‭2‬, ‭35‬, ‭49‬)

さて主はモーセに言われた。「イスラエルの人々に告げて、彼らのうちから、おのおのの父祖の家にしたがって、つえ一本ずつを取りなさい。…これらのつえを、わたしがあなたがたに会う会見の幕屋の中の、あかしの箱の前に置きなさい。 わたしの選んだ人のつえには、芽が出るであろう。こうして、わたしはイスラエルの人々が、あなたがたにむかって、つぶやくのをやめさせるであろう」。 

モーセが、このようにイスラエルの人々に語ったので、つかさたちはみな、その父祖の家にしたがって、おのおの、つえ一本ずつを彼に渡した。そのつえは合わせて十二本。アロンのつえも、そのつえのうちにあった。 モーセは、それらのつえを、あかしの幕屋の中の、主の前に置いた。 

その翌日、モーセが、あかしの幕屋にはいって見ると、レビの家のために出したアロンのつえは芽をふき、つぼみを出し、花が咲いて、あめんどうの実を結んでいた。 モーセがそれらのつえを、ことごとく主の前から、イスラエルのすべての人の所に持ち出したので、彼らは見て、おのおの自分のつえを取った。 

主はモーセに言われた、「アロンのつえを、あかしの箱の前に持ち帰り、そこに保存して、そむく者どものために、しるしとしなさい。こうして、彼らのわたしに対するつぶやきをやめさせ、彼らの死ぬのをまぬかれさせなければならない」。(‭‭民数記‬ ‭17‬:‭2‬-‭10‬)

アロンのつえが芽をふくのは、神にしか出来ないわざである。それは、イスラエルの民がつぶやくのをやめさせるためであった。

イスラエルの民がつぶやいたとき、約1万5千人の人が命を落とした。神は私たちがつぶやき、逆らうのではなく、神に従うように召されている。

主を信頼して歩みたい。

愛する天のお父様、私たちがあなたに対して反逆をするのではなく、あなたを信頼する者となりますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。