しっかりするのだ、わたしである!

「イエスは夜明けの四時ごろ、海の上を歩いて彼らの方へ行かれた。 弟子たちは、イエスが海の上を歩いておられるのを見て、幽霊だと言っておじ惑い、恐怖のあまり叫び声をあげた。 しかし、イエスはすぐに彼らに声をかけて、「しっかりするのだ、わたしである。恐れることはない」と言われた。」(‭‭マタイによる福音書‬ ‭14‬:‭25‬-‭27‬)

イエスは数々の不思議なわざをなされたが、その一つが海の上を歩くことだった。自然的には人は海の上を歩くことはできない。

余談ではあるが、忍者が水蜘蛛の術を使って歩く姿をテレビなどで見たことがある。これはフィクションの話で、三重大学が実際に水蜘蛛を履いて人が水の上に立てるかどうか浮力を計算したら、相当大きくしないと水の上に立つことができないという結果だった。足に発泡スチロールをつけて歩いたら、といっても当然江戸時代にはそんな代物はない。

では、「右足が水中に沈む前に左足を出して、左足が沈む前に右足を出せばよい」という話もあるが、こちらも成功した人間は残念ながら誰一人いない。

イエスの弟子たちはイエスが海の上を歩く姿を見て、幽霊だと思った。通常の人間にはできないことだからである。

 

私たちはイエスが不思議なことをされるのを体験するかもしれない。超自然的なことや、私たちの力にまさることを目の当たりにすると、恐れるであろう。私たちは強い恐怖感に晒されると、突拍子もない行動に出るかもしれない。弟子たちはイエスが海の上を歩いておられるのを見て、幽霊だと言っておじ惑い、恐怖のあまり叫び声をあげた。

私たちの恐怖心に対してイエスは、「しっかりするのだ、わたしである。恐れることはない」と言われた。私たちの恐れの中にイエスがおられるのがわかると私たちは安心する。

混乱や恐怖の中におかれたら、まずはしっかりとイエスに目を留めて歩もう。

愛する天のお父様、あなたに目を留めます。主イエスキリストの御名によって、アーメン。