聖なる神の霊が宿る人

「彼は、王がベルテシャザルという名を与えたダニエルという者ですが、このダニエルには、すぐれた霊、知識、分別があって、夢を解き、なぞを解き、難問を解くことができます。ゆえにダニエルを召しなさい。彼はその解き明かしを示すでしょう」。」(‭‭ダニエル書‬ ‭5‬:‭12‬)

ダニエルには神の霊が宿っていた。だからダニエルは、すぐれた霊、知識、分別があって、夢を解き、なぞを解き、難問を解くことができるという、6つの特質を持つ人物として評価されていた。

ダニエルはすぐれた霊を持っていたことで知られていた。「優れた」という言葉には「並外れの」「桁外れの」という意味がある。「ネブカデネザルの治世の第二年に、ネブカデネザルは夢を見、そのために心に思い悩んで眠ることができなかった。 そこで王は命じて王のためにその夢を解かせようと、博士、法術士、魔術士、カルデヤびとを召させたので、彼らはきて王の前に立った。 カルデヤびとらは王の前に答えて言った、「世の中には王のその要求に応じうる者はひとりもありません。どんな大いなる力ある王でも、このような事を、博士、法術士、カルデヤびとに尋ねた者はありませんでした。 王の尋ねられる事はむずかしい事であって、肉なる者と共におられない神々を除いては、王の前にこれを示しうる者はないでしょう」。 これによって王は怒り、かつ大いに憤り、バビロンの知者をすべて滅ぼせと命じた。(‭‭ダニエル書‬ ‭2‬:‭1‬-‭2‬, ‭10‬-‭12‬) この時ダニエルは神に祈り、ネブカデネザル王の夢を解き明かした。

またダニエルには知識があった。ユダヤ人文学やカルデヤ人の文学に精通していたし、主に祈ることであらゆる知識を得ていた。

また分別があった。分別には深い洞察と理解という意味がある。ダニエルは神の霊から来るものとそうでは無いものを見極め、神を第一にしながら、分別をもってバビロン王朝で仕えていたから偶像礼拝をすることはなかった。

ダニエルは夢を解くことが出来た。夢の内容を解説し、意味を伝えることができた。

ダニエルはなぞを解くことができた。謎解きは考えに考え抜いて到達するイメージであるが、ダニエルは神の力によって簡単に謎解きできたに違いない。

そしてダニエルは難問を解くことが出来た。私たちの周りには簡単に解決できない問題が山積している。巨大な力を持つ者が権力を使うことで問題解決出来たとしても、無力に等しい者が既得権益を崩してまで問題解決するのは相当な勇気と根気強さが必要となる。ダニエルは歴代王たちを動かして国を変え、バビロン帝国でイスラエルの神の素晴らしさを証した。

私たちの人生に同じ神がおられる。ダニエルとは違う人生であるが、力強い神が私たちを通して力強く働いてくださると信じて歩みたい。

愛する天のお父様、あなたは偉大な神です。あなたの霊と力によって私たちはあなたを力強く証することができます。主イエスキリストの御名によって、アーメン。