決して渇くことのない水
「イエスは女に答えて言われた、「この水を飲む者はだれでも、またかわくであろう。 しかし、わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、わきあがるであろう」。 女はイエスに言った、「主よ、わたしがかわくことがなく、また、ここにくみにこなくてもよいように、その水をわたしに下さい」。」(ヨハネによる福音書 4:13-15)
サマリヤのスカルという町にヤコブの井戸があった。イエスは旅の疲れを覚えて、そのまま、この井戸のそばにすわっておられた。時は昼の十二時ごろであった。 すると、サマリヤの女はイエスに言った、「あなたはユダヤ人でありながら、どうしてサマリヤの女のわたしに、飲ませてくれとおっしゃるのですか」。これは、ユダヤ人はサマリヤ人と交際していなかったからである。(ヨハネによる福音書 4:6, 9)
昼の12時に水を汲みに来るとは、人眼を避けている行為である。この女性には事情があったのである。
彼女の事情をわかってか、イエスは女に答えて言われた、「この水を飲む者はだれでも、またかわくであろう。 しかし、わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、わきあがるであろう」。
永遠の命こそ、この女性が求めていたものである。女はイエスに言った、「主よ、わたしがかわくことがなく、また、ここにくみにこなくてもよいように、その水をわたしに下さい」。(ヨハネによる福音書 4:13-15)
するとイエスは女に言われた、「あなたの夫を呼びに行って、ここに連れてきなさい」。 女は答えて言った、「わたしには夫はありません」。イエスは女に言われた、「夫がないと言ったのは、もっともだ。 あなたには五人の夫があったが、今のはあなたの夫ではない。あなたの言葉のとおりである」。」(ヨハネによる福音書 4:16-18) この女性は道徳的な問題を抱えていた。
女はイエスに言った、「主よ、わたしはあなたを預言者と見ます。 わたしたちの先祖は、この山で礼拝をしたのですが、あなたがたは礼拝すべき場所は、エルサレムにあると言っています」。 彼女は霊的な質問をしたのである。
イエスは女に言われた、「女よ、わたしの言うことを信じなさい。あなたがたが、この山でも、またエルサレムでもない所で、父を礼拝する時が来る。 あなたがたは自分の知らないものを拝んでいるが、わたしたちは知っているかたを礼拝している。救はユダヤ人から来るからである。 しかし、まことの礼拝をする者たちが、霊とまこととをもって父を礼拝する時が来る。そうだ、今きている。父は、このような礼拝をする者たちを求めておられるからである。 神は霊であるから、礼拝をする者も、霊とまこととをもって礼拝すべきである」。イエスは礼拝のあるべき姿について説明された。
女はイエスに言った、「わたしは、キリストと呼ばれるメシヤがこられることを知っています。そのかたがこられたならば、わたしたちに、いっさいのことを知らせて下さるでしょう」。 この女性はキリストが救い主であることを知っていた。
イエスは女に言われた、「あなたと話をしているこのわたしが、それである」。」(ヨハネによる福音書 4:19-26)
彼女はイエスがキリストであることを悟った。
私たちの主は私たちのもとに来られる。私たちの自然的必要にかかわり、道徳的必要にかかわり、霊的必要に関わってくださる。私たちには罪を赦してくださる救い主がおられる。イエスは私たちの救い主キリストである。
愛する天のお父様、あなたは御子イエスキリストを通して私たちに永遠の命を与えてくださいます。あなたこそ私たちが真に必要とするお方です。主イエスキリストの御名によって、アーメン。