心と唇

「あなたは心のうちでも王をのろってはならない、また寝室でも富める者をのろってはならない。空の鳥はあなたの声を伝え、翼のあるものは事を告げるからである。」(‭‭伝道の書‬ ‭10‬:‭‭20‬)

私たちが心で思っていることが唇から出てくる。つまり私たちが考えていることを私たちは語る。私たちの思考が言葉となるのだ。

だから私たちは心のうちでも王を呪ってはならない、また寝室でも富める者を呪ってはならない。当然呪ってははならないのは王や富める者だけではない。すべての人の悪口や愚痴は誰かに聞かれ、誰かにわかってしまうからだ。「空の鳥はあなたの声を伝え、翼のあるものは事を告げるからである。」

避雷針のように私たちの愚痴を聞いて、地に流してくれる人がいれば私たちの心はスッキリし、ストレスを発散することができるだろう。しかしその聞き手は信頼できる口の固い人であることが前提条件である。

最善は、私たちが主と自分自身の二者の中で祈り、叫び、必要なら泣き喚くことだ。私たちが心に思うことを主は既にご存知なのだから、主の前に重荷を降ろすことだ。そして私たちが言葉を発する時に恵みの言葉を発するようにすることだ。

「知者の口の言葉は恵みがある、しかし愚者のくちびるはその身を滅ぼす。 愚者の口の言葉の初めは愚痴である、またその言葉の終りは悪い狂気である。 愚者は言葉を多くする、しかし人はだれも後に起ることを知らない。だれがその身の後に起る事を告げることができようか。 」(‭‭伝道の書‬ ‭10‬:‭12‬-‭14‬)

知者のように神の恵みに目を留め、神の恵みに感謝し、恵みと祝福という前向きな言葉を発する者でありたい。

愛する天のお父様、私の言葉が恵みと祝福に満ちた言葉でありますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。