私たちの混乱の中でも主は一貫して働かれる

「その時、民はサウルに言った、「イスラエルのうちにこの大いなる勝利をもたらしたヨナタンが死ななければならないのですか。決してそうではありません。主は生きておられます。ヨナタンの髪の毛一すじも地に落してはなりません。彼は神と共にきょう働いたのです」。こうして民はヨナタンを救ったので彼は死を免れた。」(‭‭サムエル記上‬ ‭14‬:‭45‬)

ペリシテとの戦いの日、イスラエルの人々は苦しんだ。それはサウルが民に誓わせて「夕方まで、わたしが敵にあだを返すまで、食物を食べる者は、のろわれる」と言ったからである。それゆえ民のうちには、ひとりも食物を口にしたものはなかった。 

しかしヨナタンは、父が民に誓わせたことを聞かなかったので、手を伸べてつえの先を蜜ばちの巣に浸し、手に取って口につけた。すると彼は目がはっきりした。 ヨナタンは言った、「父は国を悩ませました。ごらんなさい。この蜜をすこしなめたばかりで、わたしの目がこんなに、はっきりしたではありませんか。 まして、民がきょう敵からぶんどった物を、じゅうぶん食べていたならば、さらに多くのペリシテびとを殺していたでしょうに。」(サムエル記上‬ ‭14‬:‭24‬, ‭27‬, ‭29‬-‭30‬)

ヨナタンが食べたからか、イスラエルびとは、ペリシテびとを撃って、ミクマシからアヤロンに及び、民は非常に疲れたので、 ぶんどり物に、はせかかって、羊、牛、子牛を取って、それを地の上に殺し、血のままでそれを食べた。しかしある人々はサウルに言った、「民は血のままで食べて、主に罪を犯しています」。食べることを禁じて混乱を招き、兵士たちを弱らせたのはサウル自身であった。

さてサウルは神に伺った、「わたしはペリシテびとを追って下るべきでしょうか。あなたは彼らをイスラエルの手に渡されるでしょうか」。しかし神はその日は答えられなかった。 

そこでサウルは言った、「イスラエルの神、主よ、あなたはきょう、なにゆえしもべに答えられなかったのですか。もしこの罪がわたしにあるか、またはわたしの子ヨナタンにあるのでしたら、イスラエルの神、主よ、ウリムをお与えください。しかし、もしこの罪が、あなたの民イスラエルにあるのでしたらトンミムをお与えください」。こうしてヨナタンとサウルとが、くじに当り、民はのがれた。 サウルは言った、「わたしか、わたしの子ヨナタンかを決めるために、くじを引きなさい」。くじはヨナタンに当った。」(‭14‬:‭31‬-‭34‬, ‭37‬, ‭41‬-‭42‬)

サウルは誓った手前、息子ヨナタンを約束通り殺そうとした。その時、民はサウルに言った、「イスラエルのうちにこの大いなる勝利をもたらしたヨナタンが死ななければならないのですか。決してそうではありません。主は生きておられます。ヨナタンの髪の毛一すじも地に落してはなりません。彼は神と共にきょう働いたのです」。こうして民はヨナタンを救ったので彼は死を免れた。(14‬:‭45)

この一連のやり取りから、サウルのリーダーシップにおける混乱が見受けられる。無茶苦茶の誓いを立てさせた自分の息子が何も知らずに破り、それに続いて民も破り、神に伺っても神は答えられなかった。くじを引くと息子ヨナタンに当たったのは主から来たものである。そして自分の面子を守るために誓いを果たそうとすると民から反対され、息子ヨナタンは命拾いした。

私たちのやることは時々混乱する。しかし私たちの混乱の中でも主は主権をもって事を治められる。

私たちは神に聞かずに勝手なことをすると混乱を引き起こす。だから主の声を聞くことが大切だ。主の声は聖書の言葉と一貫している。それは私たちに必要なことは聖書に記されているし、私たちの聖霊がそれを確かなものとしてくださるからである。

愛する天のお父様、あなたの言葉に耳を傾け、あなたの声を聞いて行動する者としてください。主イエス・キリストの御名によって、アーメン。