知恵と御霊によって語る
そして、ひざまずいて、大声でこう叫んだ。「主よ。この罪を彼らに負わせないでください。」こう言って、眠りについた。(使徒の働き7:60)
エルサレムの教会で、毎日の配給の働きをしていた7人の中にステパノがいた。ステパノは恵みと力とに満ち、人々の間で、すばらしい不思議なわざとしるしを行っていた。祈りとみことばの奉仕を担当する使徒たちではない、配給担当のステパノは素晴らしい不思議なわざを行い、イエスキリストの福音を堂々と語っている。「いわゆるリベルテンの会堂に属する人々で、クレネ人、アレキサンドリヤ人、キリキヤやアジヤから来た人々などが立ち上がって、ステパノと議論した。しかし、彼が知恵と御霊によって語っていたので、それに対応することができなかった。」(7:9-10)
そんなステパノがイスラエルの歴史を語り、イスラエルの民が神から遣わされた預言者を殺してきたことを話した。そしてイスラエルの人々に向かって言った。「かたくなで、心と耳とに割礼を受けていない人たち。あなたがたは、父祖たちと同様に、いつも聖霊に逆らっているのです。あなたがたの父祖たちが迫害しなかった預言者がだれかあったでしょうか。彼らは、正しい方が来られることを前もって宣べた人たちを殺したが、今はあなたがたが、この正しい方を裏切る者、殺す者となりました。あなたがたは、御使いたちによって定められた律法を受けたが、それを守ったことはありません。」(7:51-53)
イスラエルの民の究極的な問題は聖霊に逆らい、預言者を迫害し、正しい方を裏切る者、殺す者となったと糾弾した。それを聞いたイスラエルの民衆と長老たちと律法学者たちは「これを聞いて、はらわたが煮え返る思いで、ステパノに向かって歯ぎしりした。人々は大声で叫びながら、耳をおおい、いっせいにステパノに殺到した。そして彼を町の外に追い出して、石で打ち殺した。証人たちは、自分たちの着物をサウロという青年の足もとに置いた。(7:54,57,58)
知恵と御霊によって語ったステパノは、ひざまずいて、大声でこう叫んだ。「主よ。この罪を彼らに負わせないでください。」こう言って、眠りについた。(使徒の働き7:60)
私たちが知恵と御霊によって語るとき、必ずしも人々にとって聞いて嬉しいことではなく、真理を話し、人々に悔い改めを促す。それを受け入れない人々は、語った者を迫害する。しかし知恵と御霊によって語ったものは、人々を呪うのではなく、人々が罪に気づき、罪から離れることを願う。ステパノが最後に祈った祈りの中にはサウロがいた。サウロはやがてパウロとなり、パウロも迫害されつつ、多くの人々をイエス・キリストのもとに導いた。
私たちが知恵と御霊によって語るときに、人々の人生を変えられる。迫害を受けることがあるかもしれないが、私たちはむしろ神のメッセージを知恵と御霊によって語る者となりたい。
愛する天のお父様、あなたの言葉を知恵と聖霊によって語ることができますように。主イエス・キリストの御名によって、アーメン。
