起きて床を取りあげ歩きなさい

「この病人はイエスに答えた、「主よ、水が動く時に、わたしを池の中に入れてくれる人がいません。わたしがはいりかけると、ほかの人が先に降りて行くのです」。 イエスは彼に言われた、「起きて、あなたの床を取りあげ、そして歩きなさい」。 すると、この人はすぐにいやされ、床をとりあげて歩いて行った。その日は安息日であった。」(ヨハネによる福音書 5:7-9)

約2000前、エルサレムに三十八年のあいだ病気に悩んでいる人がいて、羊の門のそばのベテスダと呼ばれる池にある廊に、他の病人、盲人、足なえ、やせ衰えた者などの大勢と一緒にからだを横たえていた。

この池では、時々、主の御使がこの池に降りてきて水を動かすことがあり、水が動いた時まっ先にはいる者は、どんな病気にかかっていても、いやされた。(ヨハネによる福音書 5:1-4)

さて38年間病気に悩んでいる人は、実際どのような病で悩んでいたのかはわからない。身体的に患っていたのか、精神的に患っていたのか、あるいは霊的に患っていたのか。

イエスがこの病人に向かって、「起きて、あなたの床を取りあげ、そして歩きなさい」というと、この人はすぐにいやされ床をとりあげて歩いた。疑いもなく、イエスの言葉を信じたからであろう。病の原因も治療方法も定かではなく、診断名もない中で、イエスはこの人の身体と精神と霊を健全なものにした。

主イエスの言葉に従って一歩踏み出す時に奇跡が起こる。この病人が自らイエスを信じて一歩踏み出さなければ、奇跡は起こらなかったことだろう。

私たちの人生で体の病気があると弱気になる。また脳の疲労が激しいと精神的に落ち込む。神から距離を置くと霊的に死んでしまう。

主イエスが私たちに「起きて、あなたの床を取りあげ、そして歩きなさい」と言われたら、いやしを信じて床をとりあげて歩いて行きたい。

愛する天のお父様、あなたの言葉も、イエスの言葉にも権威があります。あなたの言葉を信じて歩むことができますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。