メルキゼデクに等しい大祭司イエス
「キリストは、その肉の生活の時には、激しい叫びと涙とをもって、ご自分を死から救う力のあるかたに、祈と願いとをささげ、そして、その深い信仰のゆえに聞きいれられたのである。 彼は御子であられたにもかかわらず、さまざまの苦しみによって従順を学び、 そして、全き者とされたので、彼に従順であるすべての人に対して、永遠の救の源となり、 神によって、メルキゼデクに等しい大祭司と、となえられたのである。」(ヘブル人への手紙 5:7-10)
メルキゼデクは、アブラムの時代サレムの王であり祭司であった。「その時、サレムの王メルキゼデクはパンとぶどう酒とを持ってきた。彼はいと高き神の祭司である。 彼はアブラムを祝福して言った、「願わくは天地の主なるいと高き神が、アブラムを祝福されるように。 願わくはあなたの敵をあなたの手に渡されたいと高き神があがめられるように」。アブラムは彼にすべての物の十分の一を贈った。」(創世記 14:18-20)
イエスはメルキゼデクに等しい大祭司と呼ばれている。大祭司は通常、人々の願い事を神にむかって祈りをもって捧げ、神からの罪の赦しと祝福を祈る。イエス・キリストは激しい叫びと涙とをもって、ご自分を死から救う力のある方である神に、祈と願いとをささげ、そして、その深い信仰のゆえに聞きいれられた。イエスはこのような大祭司の働きを担う王であった。
もしも王の立場にいる者が、民のために祈りと願いとをささげ、さまざま苦しみを通らされ、その苦しみによって従順さを学んだとしたら、民は良き王に恵まれたと言えよう。良き補佐役や参謀に恵まれた王の政権は安定する。
イエスは、彼に従順であるすべての人に対して、永遠の救の源となり、 神によってメルキゼデクに等しい大祭司となられた。イエスは神の御子であり、王であり、預言者であり、大祭司であり、救い主である。私たちの主は素晴らしい。
愛する天のお父様、あなたの救い、あなたのとりなし、あなたの言葉、あなたの権威、あなたの守りと栄えをほめたたえます。主イエスキリストの御名によって、アーメン。
