真実をもって契約を結ぶ

「その日、わたしは彼らのために、野の獣、空の鳥、地面を這うものと契約を結ぶ。わたしは弓と剣と戦いを地から絶やし、彼らを安らかに休ませる。わたしは永遠に、あなたと契りを結ぶ。義とさばきと、恵みとあわれみをもって、あなたと契りを結ぶ。真実をもって、あなたと契りを結ぶ。このとき、あなたは主を知る。 」(ホセア書 2:18-20)

預言者ホセアは、主の命令によって元遊女のゴメルを妻として迎えた。遊女は複数の男性と関係を持つことであり、これはイスラエルの民が主なる神だけを礼拝するのではなく、カナン人が崇拝する嵐と慈雨の偶像の神などを慕い、不貞を犯したことに擬えられた。ゴメルとの結婚は、この不貞を象徴するものであり、イスラエルの民に対するメッセージでもあった。

神のイスラエルに対して、「わたしは彼らのために、野の獣、空の鳥、地面を這うものと契約を結ぶ。わたしは弓と剣と戦いを地から絶やし、彼らを安らかに休ませる。わたしは永遠に、あなたと契りを結ぶ。義とさばきと、恵みとあわれみをもって、あなたと契りを結ぶ。」と言われた。神に対する不貞行為をした民に対して、神は契約を締結すると言われたのである。

動物たちも生息し、戦いを止め、平和を与え、永遠に神の民であると言われたのである。神はご自身の真実をもって、イスラエルの民と契りを結ぶと言われた。神には偽りはない。

むしろ私たちが神から離れ、神を裏切り、他のものを神のように扱う弱さがあるが、神は真実であり、決して私たちから離れないと言われたのである。23節では、「 わたしは彼をわたしのために地にまき散らし、『愛されない者』を愛し、『わたしの民でない者』を、『あなたはわたしの民』と言う。彼は『あなたは私の神』と言おう。」と言われた。

真実さを欠く私たちと対称的に、神は私たちに真実であられる。そのときに、私たちは「主を知る」ことができる。

愛する天のお父様、あなたは真実な方です。あなたが不真実な私たちを愛し、私たちをあなたの民と呼んでくださり、ありがとうございます。主イエス・キリストの御名によって、アーメン。