霊の二つの分

「彼らが渡ったとき、エリヤはエリシャに言った、「わたしが取られて、あなたを離れる前に、あなたのしてほしい事を求めなさい」。エリシャは言った、「どうぞ、あなたの霊の二つの分をわたしに継がせてください」。 エリヤは言った、「あなたはむずかしい事を求める。あなたがもし、わたしが取られて、あなたを離れるのを見るならば、そのようになるであろう。しかし見ないならば、そのようにはならない」。」(列王紀下 2:9-10)

エリシャはエリヤから「わたしが取られて、あなたを離れる前に、あなたのしてほしい事を求めなさい」と尋ねられた時ら「どうぞ、あなたの霊の二つの分をわたしに継がせてください」と答えた。

預言者のともがら、つまり預言者学校の集団は、ヨルダンのほとりに立っていた。エリヤが外套を取り、それを巻いて水を打つと、水が左右に分れ、エリヤとエリコ出身のともがらは、川のかわいた土の上を渡ることができた。(列王紀下 2:7-8) この他、エリヤの上には神の霊が臨み、エリヤは様々な不思議なわざを聖書は記録している。

さて、神はエリシャについて「…アベルメホラのシャパテの子エリシャに油を注いで、あなたに代って預言者としなさい。」(列王記上19:16)と言われた。

そこで、エリヤと預言者のともがらがヨルダン川を渡ったとき、エリヤはエリシャに言った、「わたしが取られて、あなたを離れる前に、あなたのしてほしい事を求めなさい」。エリシャは言った、「どうぞ、あなたの霊の二つの分をわたしに継がせてください」。 エリヤのように、いやエリヤの二倍の霊、霊的力を神から与えられるようにと願ったのである。

エリヤは言った、「あなたはむずかしい事を求める。あなたがもし、わたしが取られて、あなたを離れるのを見るならば、そのようになるであろう。しかし見ないならば、そのようにはならない」。 彼らが進みながら語っていた時、火の車と火の馬があらわれて、ふたりを隔てた。そしてエリヤはつむじ風に乗って天にのぼった。」(列王紀下 2:9-11)

エリシャはこれを見て「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」と叫んだが、再び彼を見なかった。そこでエリシャは自分の着物をつかんで、それを二つに裂き、 またエリヤの身から落ちた外套を取り上げ、帰ってきてヨルダンの岸に立った。 そしてエリヤの身から落ちたその外套を取って水を打ち、「エリヤの神、主はどこにおられますか」と言い、彼が水を打つと、水は左右に分れたので、エリシャは渡った。 エリコにいる預言者のともがらは彼の近づいて来るのを見て、「エリヤの霊がエリシャの上にとどまっている」と言った。(列王紀下 2:12-15)

さて、エリコの町の人々はエリシャに言った、「見られるとおり、この町の場所は良いが水が悪いので、この地は流産を起すのです」。 エリシャは言った、「新しい皿に塩を盛って、わたしに持ってきなさい」。彼らは持ってきた。 エリシャは水の源へ出て行って、塩をそこに投げ入れて言った、「主はこう仰せられる、『わたしはこの水を良い水にした。もはやここには死も流産も起らないであろう』」。 こうしてその水はエリシャの言ったとおりに良い水になって今日に至っている。」(列王紀下 2:19-22)

エリシャの働きはエリヤの働きとは違うが、確かにエリヤのような、あるいは霊の二つの分を得たような働きをした。

私たちも神にエリヤの霊の二つの分を祈ってみたい。そこは私たちの信仰の分野であり、主が良しとされれば与えられ、神の働きを行うことができるだろう。主の霊が注がれること無しに主の働きはなしえないし、主の霊に強められて歩みたい。

愛する天のお父様、あなたの力により、神の素晴らしさが表れますように。私たちにも霊の二つの分をお与えください。主イエスキリストの御名によって、アーメン。