目に見えないものに頼る
「ダビデは、民を数えた後で、良心のとがめを感じた。ダビデは主に言った。「私は、このようなことをして、大きな罪を犯しました。主よ、今、このしもべの咎を取り去ってください。私は本当に愚かなことをしました。」(サムエル記下 24:10)
さて、再び主の怒りがイスラエルに対して燃え上がり、ダビデをそそのかして、彼らに向かわせた。「さあ、イスラエルとユダの人口を数えよ」と。王はともにいた軍の長ヨアブに言った。「さあ、ダンからベエル・シェバに至るまでのイスラエルの全部族の間を行き巡り、民を登録し、私に民の数を知らせよ。」
ダビデは唆されてこの命令を出したのだが、唆したのは主でなく、唆す者が唆したのであり、主がこれらのことを許されたのであろう。
ダビデは唆す者に唆されて、ヨアブに命令を出し、ヨアブはユダとイスラエルの全土を行き巡り、九か月と二十日の後にエルサレムに帰って来て兵の登録人数を王に報告した。イスラエルには剣を使う兵士が八十万人おり、ユダの兵士は五十万人であった。(サムエル記 第二 24:1-9)
ダビデは、民を数えた後で、良心のとがめを感じ、 主に言った。「私は、このようなことをして、大きな罪を犯しました。主よ、今、このしもべの咎を取り去ってください。私は本当に愚かなことをしました。」
朝ダビデが起きると、主のことばがダビデの先見者である預言者ガドにあった。「行ってダビデに告げよ。『主はこう言われる。わたしはあなたに三つのことを負わせる。そのうちの一つを選べ。わたしはあなたに対してそれを行う。』」
ガドはダビデのもとに行き、彼に告げた。「七年間の飢饉が、あなたの国に来るのがよいか。三か月間、あなたが敵の前を逃げ、敵があなたを追うのがよいか。三日間、あなたの国に疫病があるのがよいか。今、よく考えて、私を遣わされた方に何と答えたらよいかを決めなさい。」
ダビデはガドに言った。「それは私には非常に辛いことです。主の手に陥らせてください。主のあわれみは深いからです。私が人の手には陥らないようにしてください。」
主は、その朝から定められた時までイスラエルに疫病を下された。ダンからベエル・シェバに至るまで、民のうち七万人が死んだ。御使いは、エルサレムを滅ぼそうと手を伸ばした。主はわざわいを下すことを思い直し、民を滅ぼす御使いに言われた。「もう十分だ。手を引け。」主の使いは、エブス人アラウナの打ち場の傍らにいた。(サムエル記 第二 24:10-16)
ことの発端はイスラエルの民に対する主の怒りにあるが、21章まで遡っても明確に原因は述べられていない。この章においてダビデが人口調査を行ったことで神は怒りが燃え上がったのだろう。ダビデは、神の力を信頼せず、軍事力に頼ったことで神に背いたと心に咎めを感じた。
神を信頼することが正しいことである。私たちが信仰を持って生きることを主が望んでおられるからだ。主を信頼して歩みたい。
愛する天のお父様、目に見えるものに頼るのではなく、目に見えないあなたに頼る者となりますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。