あなたのいつくしみは大きく天にまで及ぶ
「あなたのいつくしみは大きく、天にまで及び、 あなたのまことは雲にまで及びます。」(詩篇 57:10)
「そこでサウルは、全イスラエルから選んだ三千の人を率い、ダビデとその従者たちとを捜すため、「やぎの岩」の前へ出かけた。 途中、羊のおりの所にきたが、そこに、ほら穴があり、サウルは足をおおうために、その中にはいった。
その時、ダビデとその従者たちは、ほら穴の奥にいた。 ダビデの従者たちは彼に言った、「主があなたに告げて、『わたしはあなたの敵をあなたの手に渡す。あなたは自分の良いと思うことを彼にすることができる』と言われた日がきたのです」。そこでダビデは立って、ひそかに、サウルの上着のすそを切った。
しかし後になって、ダビデはサウルの上着のすそを切ったことに、心の責めを感じた。 ダビデは従者たちに言った、「主が油を注がれたわが君に、わたしがこの事をするのを主は禁じられる。彼は主が油を注がれた者であるから、彼に敵して、わたしの手をのべるのは良くない」。 ダビデはこれらの言葉をもって従者たちを差し止め、サウルを撃つことを許さなかった。サウルは立って、ほら穴を去り、道を進んだ。(サムエル記上 24:2-7)
サウルが自分の命を狙っていることをサウルに直接話すと、サウルはダビデに言った、「あなたはわたしよりも正しい。わたしがあなたに悪を報いたのに、あなたはわたしに善を報いる。 きょう、あなたはいかに良くわたしをあつかったかを明らかにしました。すなわち主がわたしをあなたの手にわたされたのに、あなたはわたしを殺さなかったのです。 人は敵に会ったとき、敵を無事に去らせるでしょうか。あなたが、きょう、わたしにした事のゆえに、どうぞ主があなたに良い報いを与えられるように。 今わたしは、あなたがかならず王となることを知りました。またイスラエルの王国が、あなたの手によって堅く立つことを知りました。 それゆえ、あなたはわたしのあとに、わたしの子孫を断たず、またわたしの父の家から、わたしの名を滅ぼし去らないと、いま主をさして、わたしに誓ってください」。」(サムエル記上 24:17-21)
そしてダビデは主に祈った。「神よ、わたしをあわれんでください。 わたしをあわれんでください。 わたしの魂はあなたに寄り頼みます。 滅びのあらしの過ぎ去るまでは あなたの翼の陰をわたしの避け所とします。あなたのいつくしみは大きく、天にまで及び、 あなたのまことは雲にまで及びます。」(詩篇 57:1.10)
神が慈しみ深いことをダビデは告白した。神のいつくしみは大きく、天にまで及び、 主のまことは雲にまで及ぶことを悟っていたのか、ダビデも自分の命を狙うサウルを殺めることなく生かすことで憐れみを示した。
私たちには神の憐れみが必要である。自分の力を超えたところに働く主を認め、主に祈って歩みたい。
愛する天のお父様、あなたは偉大なお方です。憐れみ深く、私たちの命を守り、支えてくださるお方です。どうかあなたの慈しみを表してください。主イエスキリストの御名によって、アーメン。