離婚について
『それゆえ、男は父と母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりは一体となる』のです。ですから、彼らはもはやふたりではなく、一体なのです。こういうわけで、神が結び合わせたものを、人が引き離してはなりません。」(マルコの福音書 10:7-9)
離婚について話す前に、結婚について聖書の教えを知る必要がある。結婚とは男が父と母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりは一体となる関係だ。女性も父と母を離れ、その夫と結ばれ、ふたりは一体となる。自立した男女がお互いに結ばれ、もはやふたりではなく、一体ということは、それぞれが勝手に何かをやるのではなく、お互いの理解に努め、愛し合い、一つの体として生きてゆく。
もし私たちが結婚相手を虐げるのなら、夫婦は一体であるのだから、自分自身を虐げることになる。自分自身の体を労わるべきなのに、傷つけるようなことは不健全である。
結婚は神が結び合わせたものである。だから人が引き離すのなら、神のなさったことに注力しないことになる。
離婚についてパリサイ派の人々がイエスに質問すると、イエスは答えられた。「モーセはあなたがたに何と命じていますか。」パリサイ派はモーセの律法を一生懸命学ぶ人たちだったからである。
彼らは申命記24:1-4を要約して言った。「モーセは、離縁状を書いて妻を離縁することを許しました」(マルコの福音書 10:3,4)と言った。イエスは彼らに言われた。「モーセは、あなたがたの心が頑ななので、この戒めをあなたがたに書いたのです。」(マルコの福音書 10:5)
心をお互いに向け合うことが結婚には欠かせないことだか、頑固だと心がお互いに向かないため、結果として離婚に至る。
それぞれの心が頑なになっていることが離婚の理由であるなら、お互いに心を向け合い、お互いの人生に最善を尽くすことが結婚の秘訣と言えよう。
神が結び合わせたものを、私たちが引き離さず、神の命令がある愛を実践したい。
愛する天のお父様、あなたの愛を感謝します。結婚においてあなたの愛で満たし、私たちを強めてください。主イエスキリストの御名によって、アーメン。