レビ人たちの嗣業

「あなたがたがレビびとに与える町々は六つで、のがれの町とし、人を殺した者がのがれる所としなければならない。なおこのほかに四十二の町を与えなければならない。」(民数記 35:6)

イスラエル12部族の内の一つ、レビ族は荒野で幕屋の設営や管理に携わり、主が与えられたカナンの地においては、48の町が与えられ、そこが彼らの生活の場、またミニストリーの場所となった。

特に逃れの町として与えられた6つの町では、「誤って人を打ち殺してしまった殺人者がそこに逃れることができるように」するための町であった。レビ人は誤って人を殺してしまった人々を守った。神の律法に従ってさばき、彼らを保護したのだろう。「この町々は、復讐する者からあなたがたが逃れる場所となる。殺人者が、さばきのために会衆の前に立たないうちに死ぬことのないようにするためである。」(民数記 35:11,12)

42の町はレビ人の居住区である。家族を養い、教育し、町の周辺の放牧地では家畜の世話をし農業を営んだ。

各部族がレビ人のために町を提供し、レビ人たちを民全体で養った。神は特別に選んだレビ人にも、生活に必要なものや自然的必要が満たし、さらにその奉仕の報酬として奉納物の十分の一が給付されるように取り計らった。レビ人は相続地を持つことはなかったが、神から嗣業については他の部族とは違う形で受け取っていた。

私たちは、自分たちの望むような形で嗣業を受けることはないかもしれない。しかし自分に割り当てられた働きに感謝して最善を尽くす者でありたい。

愛する天のお父様、あなたが私たちを養ってくださいますからありがとうございます。あなたを信頼する者でありますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。